1. ドナルド・トランプ次期米大統領が、政権幹部の人選を進めている。首席戦略官・上級顧問には、保守系ニュースサイト「ブライトバート・ニュース」会長のスティーブ・バノン氏が選ばれた。
トランプ氏の選挙キャンペーンの最高責任者を務めてきたバノン氏は、「白人至上主義」や「反ユダヤ主義」を掲げてきたことから、政治戦略の専門家や反差別団体から批判を集めてきた。
2016年初めにブライトバート・ニュースを退職したニュース・エディターのベン・シャピロ氏は、このサイトには創業当初の理念はもはやなく、「銀河系を脅威に陥れるイデオロギーの混乱と馬鹿らしさの要塞」となっている、と評している。
5. 差別的な活動を監視する団体「The Southern Poverty Law Center(SPLC)」は、「ブライトバート・ニュースが、白人至上主義のプロパガンダを作り出すメディアになった大きな理由がバノンである」とツイート。
6. 米国最大のユダヤ人団体「名誉毀損防止組合(ADL)」は、「白人の国粋主義者と反ユダヤ主義、人種差別主義者の集団であるオルタナ右翼の人たちの中心的なニュースサイトのトップだった人物が、合衆国の政権幹部になるということを悲しく思っている」とした。
We at @ADL_National oppose the appt of Steve Bannon to sr role at @WhiteHouse bc he & his alt-right are so hostile… https://t.co/hKpn4IJAk1
— Jonathan Greenblatt (@JGreenblattADL)
7. バノン会長のもと、ブライトバートはマイノリティー、女性、移民、LGBTの人たちを攻撃する、扇動的で人種差別的なコンテンツを配信してきた。こちらの記事は、反イスラムの発言で知られるパメラ・ゲラーによる、「イスラム系移民が地域に与える打撃」というタイトルの記事だ。
バノン氏は自身が執筆した記事の中でも、しばしば、主要メディアを「不正直なメディア」と呼んでいる。
8. この記事は、トランプ氏への支援をしなかった共和党議員を「裏切り者のユダヤ人」と呼んでいる。
バノン氏は私生活では、離婚した二度目の妻との間の子供を、ユダヤ人が多く通う私立学校に通わせるのをやめさせようとしていた。
元妻Mary Louise Piccardは離婚手続中、バノン氏が「ユダヤ人が好きではないと言っていた。ユダヤ人たちの、子供を甘やかす育て方が嫌いなので、娘たちにユダヤ人と学校に行かないでほしいと思っている」と語っていたと述べている。
9. こちらはバノン氏の記事。大統領選の討論会の司会をしたFOXニュースのアンカー、メギン・ケリーを「大胆な」服を着用したことを罵倒。そして、金髪の彼女は、ジャーナリストよりランジェリー・モデルに適していると書いた。
11. ブライトバートには、警官による黒人の銃撃事件になどに抗議する反差別運動「ブラック・ライブス・マター」への対抗措置として、黒人による犯罪の記事を集めた「ブラック・クライム(黒人の犯罪)」というセクションもある。
12. 女性やマイノリティに対するハラスメントの結果、Twitterから永久的に利用を禁止されているマイロ・ヤノポロス氏にも記事を執筆している。こちらはヤノポロス氏の「フェミニズムで女性は醜くなるのか?」というタイトルの記事だ。
13. ヤノポロス氏は、アメリカの人工中絶を行うNGO「プランド・ペアレントフッド」の活動をホロコーストのようだとした。
プランド・ペアレントフッドの会長であるセシル・リチャーズについて、「ヒトラーが殺害した人数くらい、胎児を殺すことになるだろう」と書いている。