猫に近付くとなぜか鼻がむずむずしたり、目がかゆくなったりしませんか?
それはもしかすると『 猫アレルギー 』の症状かもしれません。
猫アレルギーの症状は、くしゃみや目の痒みなどの軽い症状から、場合によっては死に至る重い症状まで様々です。
多くの猫アレルギー患者は軽い症状を呈しますが、もともとアトピーなどアレルギー体質の人は猫アレルギーにもなりやすく、また、症状も重くなりやすいと言われています。
症状は部位ごとに大きく分けると、以下の5つになります。
目 【 痒み・充血 】
鼻 【 くしゃみ・鼻水・鼻づまり 】
喉 【 せき・違和感・痛み 】
皮膚 【 痒み・赤み・腫脹・蕁麻疹 】
その他 【 呼吸が苦しい・喘息・アナフィラキシーショック 】
症状が重い場合は迷わず病院(内科や皮膚科、耳鼻科)にかかりましょうね!
アレルギーとは、体内に入ってきた異物に対する過剰な免疫反応(体を守ろうとする働き)によって、全身的もしくは局所的に起こる障害のことです。
アレルギーはⅠ型〜Ⅳ型の4種類に分けられますが、猫アレルギーは花粉症や蕁麻疹と同じⅠ型アレルギーに分類されます。
だから 1. 猫アレルギーの症状 で説明した症状は、花粉症や蕁麻疹の症状に似ていたんですね!
アレルギーは ” 異物 ” に対する体内の反応。
つまり、猫アレルギーは猫から分泌されている物質が異物と見なされて、アレルギー反応を引き起しています。
このようにアレルギーの原因になるタンパク質のことをアレルゲンと呼びます。
ここで花粉症を例に考えてみましょう。
花粉症は花粉をアレルゲンとしたアレルギーです。
でも、花粉症を持つ全ての人にとって全ての花粉がアレルゲンというわけではなくて、スギの花粉がだめ、ブタクサの花粉がだめ、はたまた両方だめなどなど、どの花粉がアレルゲンになるかは人それぞれですよね。
猫アレルギーも同じです。
人によってどの種類のタンパク質に反応するかは異なります。
猫アレルギーのアレルゲンは、Fel d という名前のタンパク質で、 Fel is d omesticus(=家猫) が語源です。
Fel d は、 猫のふけや汗、唾液、涙、肛門腺分泌液 などに含まれていて、現在わかっているもので合計8種類です。
ちなみに猫の毛自体は Fel dを含みませんが、猫はグルーミングで体をなめるので、唾液に含まれる Fel d が毛に付着してアレルゲンとなります。
また、Fel d は花粉等に比べて粒子が細かく空気中に舞いやすいので、猫に触れなくても同じ空間にいるだけで症状が出たりもします。
ここでは、猫アレルギー患者にとってアレルゲンとなりやすい Fe ld を4つ紹介します。
ご関心のある方はぜひご覧になってみてください。
Fel d 1
猫アレルギー患者の90%以上が Fel d 1 をアレルゲンとしています。
鱗片(ふけ)や皮脂腺、唾液腺、涙腺、肛門腺から分泌されるタンパク質で、肛門腺からの分泌が高濃度であると知られています。
また、先行研究から、このタンパク質はメスよりもオスで多く分泌されることがわかっています。
Fel d 4
Fel d 4 は Fel d 1の次にメジャーで、猫アレルギー患者のおよそ63%が Fel d 2 をアレルゲンとしています。
リポカリンというタンパク質から構成されて、唾液腺からのみ分泌されます。
Fel d 7
Fel d 7 は Fel d 4 同様リポカリンで構成されるタンパク質です。
猫アレルギー患者のおよそ38%がアレルゲンとみなしており、唾液腺や舌から分泌されます。
Fel d 5w
Fel d 5w は猫が持つ IgA という、免疫反応に関わるタンパク質に含まれています。
猫アレルギー患者のおよそ38%がアレルゲンとみなしており、鱗片(ふけ)に含まれていると言われています。
残りの4種類(Fel d 2、3、6、8)は10~20%の患者がアレルゲンとみなしており、唾液や血液に含まれているタンパク質です。
猫アレルギーで病院にいくと、花粉症などと同じように抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬を処方されます。
これは対症療法といい、今でている症状を和らげる治療のひとつです。
つまり、この薬では根本的にアレルギー体質を変えることはできません。が!アレルギーに対する最も一般的な治療方法でもあります。
現在、アレルギーの根本的な治療法として有効だと知られているのは減感作療法のみです。
減感作療法とは、簡単にいうとアレルゲン物質を少しずつ摂取することで体が過剰に反応しないように徐々に慣れていこう!という治療法です。
花粉症では50%ほどの有効率だと言われていますが、一定頻度で数年間通院が必要であったり、人によって効果に差があること等から、まだそこまで一般的ではありません。
事前にこの治療を行っている病院を調べる必要があります。
上記2種類以外でも、2003年にアメリカの権威ある雑誌で、猫アレルギーの発生機序が解明されたとの報告もありますので今後新しい治療法が開発されることも期待できます!
家で猫を飼っていたり、仕事上猫に触れなくてはいけない状況である場合は、上に書いたように病院で自分に合う薬を処方してもらって症状をコントロールしていく必要があります。
でも、「猫を飼っている友達の家に行くことになった」など急に猫のいる環境に行かなきゃいけなくなったら?
そのためだけに病院に行くのはちょっと…と思うかもしれません。
そんなときは薬局でも、抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬は買えますので薬剤師さんに相談して使ってみるのもありかもしれません。
3. 猫アレルギーの治療法 では薬で症状をコントロールする方法をお教えしました。
このページでは薬に頼らず症状を軽くする方法をご紹介します!
猫を飼っている家は、猫を飼っていない家に比べてアレルゲン濃度が10~1000倍高いと言われています。
逆に言えば、猫を飼わなければ、猫と触れ合わなければ、猫アレルギーの症状はかなり和らぐでしょう。
でも、もう猫を飼ってしまっていたらどうしたらいいの?
そんなあなたに猫アレルギーと上手に付き合っていく方法をいくつかご紹介します!
共通して言えるポイントは アレルゲンを減らすこと です!
まず必ずやらなければならないことは…
猫を触った手で目や鼻を触らないこと。すぐに手を洗うこと。
猫が不潔というわけでは決してありません。
猫ちゃんたちとこれからも仲良く暮らすための最低限のきまりです。
そしてここからが、薬に頼らず猫アレルギーの症状を軽くするコツのすべてです!
猫アレルギーのアレルゲンである Fel d は、猫のふけや唾液、汗、肛門腺分泌液などに含まれています。
また、グルーミングによって唾液が体中の毛に付着しています。
ブラッシングをすることでそれらが家の中に散らばる前に取り除くことができるのです。
同じ目的でシャンプーやぬるま湯で湿らしたタオルで拭くことも有効です。
でも、そこまでしなくてもブラッシングだけでも充分な効果があるとわかっています。
できれば猫アレルギーではない人が、家の外でしてあげるのがいいですね。
グルーミングと同じように、猫がいつも寝ているベッドにはアレルゲンが盛りだくさんです。
掃除してアレルゲンを除去しましょう。
また、Fel d は尿にも含まれるので定期的にトイレを掃除することもとても有効です。
寝室にまでアレルゲン満載にしてしまうと、寝ている間もずっとアレルゲンに触れ続けることになるので症状の悪化につながりかねません。
最低限やってほしいことは、寝室には猫をいれないこと、ベッドにのる時はパジャマに着替える等して自分の洋服に付着している Fel d をなるべく持ち込まないこと、ベッドカバーや枕カバーは頻繁に洗濯すること です。
また、Fel d は布に付着しやすいので、カーペットや布張りの家具、たとえばソファーなどには猫を乗せないなど、なるべくアレルゲンが残留するような機会を少なくする工夫が必要です。
Fel d は空気中に舞いやすいので、HEPAフィルターという細かい粒子の捕集に強いフィルターを用いた掃除機や空気清浄機を使うことは非常に効果があると言われています。
空気中に舞うアレルゲンの清浄はもちろんのこと、カーペットなどの布製品の掃除を徹底してくださいね。
⑤ その他
猫アレルギーを持つあなたが、もしも新しく猫を飼いたいのであれば主治医としっかり相談した上で家に迎えましょう。
オスよりもメスの猫、そして毛が短いもしくは抜けにくいスフィンクス等の猫をおすすめします。
また、オスの猫の去勢手術はアレルゲンを有意に減少させることも証明されています。
オスの猫を飼っていてアレルギー症状がひどいという方はぜひ獣医さんに相談してみてください。
大好きな猫ちゃんといつまでも仲良く暮らしていくために、まずは皆さんが頑張ってみてください。
寝室にいれてあげられなくても、みなさんとずっと一緒にいられる方が猫ちゃんも嬉しいはずです!
【 猫アレルギーとの上手な付き合い方 】ぜひ参考にしてみてくださいね!
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