バスで眠った男性残し車庫に　乗客窓から車外に

　路線バスの最後列で寝ていた乗客を残したまま車庫でバスを施錠したとして、広島電鉄は１１日、中国運輸局広島運輸支局から口頭で厳重注意を受けたと発表した。

　同社によると、９日午後１０時４０分ごろ、県庁前発温品４丁目行きのバスの最終便が広島市東区温品４の車庫に着き、男性乗務員（４８）がバスに施錠して退社した。男性は翌１０日午前１時ごろに目覚め、運転席横の窓を開けて車外に出たという。

　乗務員が後部まで確認をせず、最後列右側の席で寝ていた男性に気づかなかったという。同社は「終点到着時の車内確認の教育を実施し、再発防止を再徹底したい」とするコメントを出した。【東久保逸夫】