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出入り口付近に設置されている返却ポスト。情報提供を求める張り紙が掲示されている=加古川図書館
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出入り口付近に設置されている返却ポスト。情報提供を求める張り紙が掲示されている=加古川図書館

 兵庫県加古川市立加古川図書館(同市加古川町木村)の返却ポストに、コーヒーのような液体がまかれ、内部の本67冊が汚れる被害に遭った。中には、貴重な郷土史関係の本も含まれていた。被害届の提出を同館から受け、加古川署は器物損壊容疑で捜査している。

 同館によると、10月12日午前9時ごろ、返却ポスト内側にたまった本の表紙やページがぬれ、茶色の染みになっているのを出勤した職員が見つけた。コーヒーのにおいがしていたという。同館が閉館した前日午後8時から発見時までの間に、何者かが、返却ポストの隙間から液体をまいたとみられる。職員が本の汚れを拭き取り、乾燥させた。過去のスポーツ雑誌など、一部の本や雑誌の購入は難しく、補充を断念した物もある。

 同館は返却ポスト付近に「目撃された方は図書館又は警察に通報ください」と書いた張り紙をし、情報提供を呼び掛けている。

 同館の都出(といで)昌之館長は「このような事態は初めて」と戸惑い「本はみんなの財産。返却を待っている人がいることを忘れないで」と残念がる。現在、同館は図書整理期間中で休館しており、19日から再開する。都出館長は「利用者が不便を感じないように、善意を信じて、返却ポストは今後も続けていく。次の人がきれいな状態で読めるよう、丁寧に扱ってほしい」と願っている。同館TEL079・422・3471

(津田和納)

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