いつも頑張っているのに、仕事がまったく終わらない。
そんなことはありませんか? こういう人は、いったい何が悪いのでしょうか。
時間の管理、つまりタイムマネジメントが苦手な人は、以下のことができていません。
・タスク(仕事)の細分化
・優先順位づけ
・関係者の把握
そして、逆に何故だかわからないけど、満ち溢れているのは、
自分への信頼
です。
タイムマネジメントが苦手な人は、「ふふ~ん♪ このぐらいの仕事なら3日ぐらいでできるかな?」と考え、実際に仕事に取り掛かり始めるのは、締切の前日です。
最初は3日でできると考えたのに、何故1日前で終わると思ったのか、本気を出せば何とかなると思ったのか、自分を信じすぎです。
タイムマネジメントで大切なことは自分を信じないことです。
まずは、自分の仕事で何をすべきか、タスクを細分化してみてください。
次に、どのタスクが目的を達成するために一番大切か、優先順位をつけてみてください。
そして、自分の仕事で関わる人を洗い出します。
最後に、仕事に何日かかるかを計算したら、締め切りの日から逆算するのです。
この逆算をする時も、自分を決して信じず、余分な日数を足し、1日かかる仕事なら1日半と考えたり、1週間かかると思ったら、2週間の仕事だと考えてみてください。
それでも間に合わないと気づいたら、助けを求めることです。
人に助けを求められない人は、助けを求めることで、「怒られる」とか「情けない」とか色々なことを考えています。
しかし、あなたのプライドなどどうでもいいのです。大切なのは仕事を終わらせることです。
人に聞いたり、判断をゆだねたりすることの逡巡よりも、それを軽やかに飛び越えて、目標をいかに早く終わらせるか考えてみてください。
陽太「自分を信じすぎ……」
そんなつもりはないんだけどなぁ。
と、陽太は口をへの字にしました。
河合さん「能力が低いくせに己を過信してますね」
陽太「何気に言いたいこと言いすぎてない!?」
河合さん「人間の考えてることっていうのは最終的に行動に出るんです」
河合さん「例えば、嫌いな食べ物が出てきたらどうします?」
陽太「え? そりゃあ食べないかな? 食べなきゃいけない時は食べるけど」
河合さん「それと同じです」
河合さんはごほんと咳払いをしました。
河合さん「なんとかなると思っているから、いつも徹夜や残業といった力技でなんとかしようとしてしまうんです。でもそれだと、自分のプライベートの時間がなくなってしまうでしょ?」
陽太「うっ、確かに」
河合さん「そうならないためにも、しっかりと逆算をして、計画を立てて、必要な時は人に助けを求めてください」
陽太「そうだね……」
しょんぼりと陽太はうなだれました。
陽太「じゃあ河合さん……僕の仕事、手伝ってくれるかな?」
河合さん「それは断ります」
陽太「い、今までの話はいったいなんだったの!?」
河合さん「私にも私の都合があるんです」
陽太「ぐ……ぐう……。そ、それじゃ先輩……」
ちらりと陽太は横に座る屑谷(クズタニ)先輩の方を見ました。
屑谷先輩「断る」
陽太「ぐっ! ぐうっ!!」
河合さん「屑谷さんは、最近カノピッピができて、仕事どころじゃないんです」
屑谷先輩「そうだ。仕事とかしてる場合じゃない。そんな人間に仕事をふるなんて、お前は鬼か?」
陽太「な、なにこの流れ……僕が悪者になっている……? そんなぁ。助けを求めろって言ったのに、誰も助けてくれないなんて、こんな世界、ポイズンだよ~」
そんな陽太の肩にぽんっと手が置かれました。
馬路出課長「大丈夫だ。俺が手伝ってやる」
陽太「か、課長……」
にっこりと笑う課長の後ろには、ゴゴゴゴっという擬音が見えたとか、見えないとか……。
陽太「おっ、終わった……」
その日の夜遅く、よろよろとしながら、陽太は会社から出てきました。
陽太「課長は鬼だ……うぅ……」
課長に激ツメされながら仕事を終わらせたため、もう陽太のMPはゼロです。
陽太「まあ、無事に終わったのはいいんだけど……ん?」
駅へと向かう道で、陽太は見慣れた人影を見つけました。
河合さんです。
河合さんの横には、知らない背の高いイケメンが並んで歩いています。
陽太(も、もしかして、あれが噂の河合さんの彼氏……?)
といったところで物語は次回に続くのでした……。
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