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ガッタンゴー 2人でこいで、風を切り 飛騨

線路上を進むマウンテンバイクをこぎ、ポーズを決める家族連れ=岐阜県飛騨市で、中村宰和撮影

レールマウンテンバイクが開業10年

 ガッタン、ゴットン、ガッタン--。自転車が線路上を走り、つなぎ目を通過する度に音が響く。岐阜県飛騨市神岡町で、廃線になった旧神岡鉄道の軌道を走るレールマウンテンバイク「ガッタンゴー」が開業10年を迎えた。

     2人でこぐ。風を切り、真っ暗なトンネルを抜ける。息を合わせなければ脱線する恐れがある。約40分かけて2.9キロを往復し、出発地点に戻れば笑みがはじける。名古屋市中村区の会社員、平田正人さん(48)は妻と娘2人と一緒に乗り、「協力して自転車をこいだ。家族の仲が深まったらいい」と息をはずませた。

     利用者は、実験運行を始めた2007年の1301人から、昨年は過去最高の4万1840人に増えた。今年も前年並みに推移している。10月に「全国の廃線地域の参考となる。影響力を評価したい」と、日本観光振興協会の第10回産業観光まちづくり大賞の金賞に輝いた。

     旧神岡鉄道は奥飛騨温泉口(飛騨市)-猪谷(富山市)間の19.9キロを単線で結んでいた。運営事務局の田口由加子さん(38)には夢がある。「廃線後も、線路は続く。いつかは全線で走らせたい」

    【中村宰和】

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