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2016/10/28 11:00

メカニカルドーピング考案者がUCIの検査方法は不十分と指摘

メカニカルドーピング考案者がUCIの検査方法は不十分と指摘、「特定の選手を名指しでチェックしろと教えたが、UCIはそれを拒否した」と告白、UCIは自らの検査方法しか認めず


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メカニカルドーピングが話題に上がるようになって久しいが、その考案者の一人とされているハンガリーのエンジニア、イスタヴァン・バリアスが取材に答えた。そこから見えてくるUCIの対策がいかに不充分であるかという現状、大事になる前に改めてチェック体制に改善が必要なことを感じさせた。

開発者だからわかることは多くある、それを理解した上で、フランス警察はツール・ド・フランスでのメカニカルドーピングの検査に関してバリアスに協力を仰いだのだ。しかしなんとUCIはこのフランス警察の検査を拒否したのだ。


『メカニカルドーピングはまだまだ終わらないのか? ©EsP』
「全く利益に関係のない第三者であるフランス警察が不正をチェックする言ってくれているのに、不十分な検査体制しか持たないUCIが検査を拒否するなんておかしいだろ。これはスキャンダルものだよ。フランス警察は、当初自前で検査をする予定だったんだ。ところがUCIが自転車に触ることを拒否、決局UCIが提出した書類を信じざるを得ない状況だったんだ。」バリアスはこの一件を痛烈に批判した。また特定の選手を名指しで指定し、検査を実施すべきと伝えたことも明らかにした。

それに対してUCIは、「UCIは独自の検査を大会を通じて行った。もちろん大会関係者やフランス警察にも立ち会ってもらった。我々は不正を許さない公正な団体だ。」と答えている。

だが実際にフランス警察は、高性能サーモグラフィーによる検査を許されず、コース脇からレース車両を確認するにとどまった。当初UCIは自前で開発したとされるタブレットによる検査体制で十分だとしてきたが、フランステレビ局とイタリア大手新聞がサーモグラフィーによる検査がなければ検査体制は不十分だとした指摘されたことで、渋々簡易サーモグラフィー検査を導入はしている。

このバリアスはなる人物はいつからメカニカルドーピングに携わっているのだろう?実はそれは1998年にまで遡るのだ。契約でその後10年間は公表しないという条件のもと、1999年にはプロトタイプをクライアントに渡したとしている。当初はフレーム内蔵型だったものが、ハブ内蔵へと変わり、そして今ではリムにその仕掛けがあるとされているハイテク不正、UCIは今まで指摘がありながら本腰を入れて検査をしてこなかったが、ベルギーの女子選手のシクロクロスマシンからモーターが発見されたことを受けようやく重い腰を上げた経緯がある。

「検査なんて簡単なんだよ。高性能なサーモグラフィーカメラを使うこと、これで現場では発見できる。そしてそれ以外でも専門家がレース映像を見ながら、特定の評価ポイントを設定し、後は加速度と時間で特定の計算式で計算すればはじき出せるんだよ。近くアメリカでこのメカニカルドーピングに関してドキュメンタリーが放送されるよ。証拠や証人も登場する。それが放送されたら、僕もさらに口を開けるようになるよ。独占取材と言うかたちで色々話したからね。」バリウスはそう語った。なぜ今になり彼がその口を開こうと思ったのか、そのあたりが気になるところではあるが、不正を摘発していく上で、当事者でなければわからないことを口にしているこの男の情報は重要だ。

メカニカルドーピングは一旦沈静化したように思われたが、まだまだ対応が必要なようだ。UCIにも柔軟な姿勢での対応を求めていきたい。

H.Moulinette
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