コンプレッサー式とは
知っておきたい特徴
消費電力少なめで電気代にやさしい
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電気が動力の除湿機は消費電力は比較的高め。「コンプレッサー式」「デシカント式」「ハイブリッド式」と3種類ある除湿機の中ではコンプレッサー式の消費電力は少なめです。
コンプレッサー式で1日8~10Lの除湿可能なタイプなら一般的に250~350W程度の消費電力。消費電力が少ないので電気代が安く、デシカント式のほぼ半分です。
発熱量が少ない
除湿の仕組みが同じエアコンとコンプレッサー。エアコンは除湿した時の熱は室外機から放熱されますが、室外機のないコンプレッサー式では“除湿した冷えた空気”と“放熱した熱”が混ざった状態。
「混ざるなら室温は同じ」にはならず、動力となるモーターが発熱するため室温は1~2度上昇します。暑さは感じますがヒーターを利用するデシカント式では室温を3~8度程上昇するため発熱量はコンプレッサー式の方が少なめです。
サイズが大きくなりがち
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コンプレッサーと熱交換器は金属できているので本体のサイズが大きめで重めです。除湿力の高さで取り除く水の量が多くなるので、水を受け入れるタンクのサイズも大きめ。持ち運びをする時には不便さを感じるかもしれません。ハンドル付きなど持ち運びも考えたタイプがおすすめです。
他の方式との違い「デシカント式」
ゼオライト(乾燥剤)を使う方式
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デシカント式はゼオライトと呼ばれる乾燥剤に湿気を吸着するタイプの除湿器。お菓子などに一緒に入っている湿気取りのシリカゲルの働きと同じですね。電気ヒーターで温められた空気が熱交換器を通り、湿気が水滴に変化。水滴は貯蔵タンクに入り湿気がなくなった空気は乾燥して放出されます。
気になる利用後の除湿剤の性能ですが、除湿剤は電気ヒーターで温められ、乾燥すると除湿性能は復活。繰り返し利用ができる仕組みになっています。
軽量でコンパクト
コンプレッサーがないため重量は5~10kg程度。重さを感じますが除湿機のタイプ別の中では一番軽量でコンパクト。衣類を乾燥させる能力に優れていますが、持ち運びしやすいサイズなので「結露を防ぎたい部屋」「浴室のカビ対策」「押入れの湿気取り」と家のいろいろな場所に利用できますね。
消費電力は多め
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乾燥剤から水分を取り除くために電気ヒーターを利用しているため、消費電力は3タイプの除湿機の中でも一番の高さ。一般的なタイプでもテレビを数台使った時と同じ消費電力ともいわれています。消費電力を抑えるためには利用時間などを制限するなどの工夫が必要になりますね。
発熱量が多い
電気ヒーターを使用するため発熱量もあがり3~8度ほど室温が上昇します。冬は除湿をしながら部屋をあたためる効果が期待できますが心配なのは夏場の利用。
室温が上昇してしまい、湿度の高さよりも暑さの方がつらくなってしまう可能性も。一年中使う事ができますがですが夏の利用は考えてしまいますね。
他の方式との違い「ハイブリッド式」
選び方のポイント
電気代はどのくらいか
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“電気代だけ”で考えると一番安いタイプはコンプレッサー式。2番目はハイブリッド式、電気代が最も高いタイプはデシカント式です。それぞれのタイプには向き不向きの季節があります。購入時には電気代も気になりますが、使いたい時期も合わせて検討しましょう。
機能性はどうか
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一人暮らしの女性の防犯対策として洗濯物の部屋干しが増えているため、除湿だけでなく様々な機能がついたタイプが増えています。
PM2.5や花粉対策、防犯対策のための部屋干しができる「衣類除湿機」、押入れなどの狭いスペースで活躍する事が出来る「スポット乾燥タイプ」、空気をキレイにしながら湿度を下げる事ができる「除湿機能付き空気清浄機」などがあります。目的に合わせて除湿機を選んでみましょう。
おすすめの除湿機
【コンプレッサー式】コロナ(CORONA) 衣類乾燥除湿機 CD-P6315(AS)
除湿量はペットボトル約6本分(6.3l/日)とパワフル。2kg程度の洗濯物なら約130分で乾燥でき洗濯物が外に干せない時期にはありがたいですね。水を溜めるタンクは3.5lと大型で満水時には自動で運転停止、音で知らせてくれるお知らせ機能付き。
停止タイマーが付きで除湿時間も自分で選べ、10年交換不要のウィルス抑制・除菌・脱臭フィルターが付きで部屋の湿気対策と一緒に空気を清潔に保つ事ができますよ。
【コンプレッサー式】シャープ プラズマクラスター搭載 CV-F71-W
A4サイズで狭い場所にも利用できるコンパクトサイズ。重いのが特徴のコンプレッサー式ですがハンドル付きでいろいろな場所に利用する事ができ、水を溜める2.5lタンクもハンドル付きで排水もラクラク。
プラズマクラスターが搭載されているので“部屋干しの生乾き臭”“衣類の汗臭”“衣類や部屋のタバコの付着臭”“付着カビ菌の増殖を抑える効果”と除湿パワー以外の充実した機能も付いています。
【コンプレッサー式】アイリスオーヤマ 衣類乾燥除湿機 5.5L DCE-6515
操作ボタンがシンプルなので操作が簡単。部屋干しの衣類も簡単に乾燥する事ができるので、イヤな生乾き臭対策をする事ができます。止め忘れ防止のため自動停止タイマーがついているので“つけっぱなしにしてしまった”という事もなく安心ですね。
持ち運びが楽にできるハンドル付なので、部屋の湿気対策だけでなく、浴室やクローゼットのカビ対策にも有効。下駄箱を開けておき、除湿機を使えば靴やブーツなどの湿気対策に役立ちます。
【デシカント式】パナソニック 衣類乾燥除湿機 ホワイト F-YZM60-W
この除湿器はリビングやお風呂場などの除湿はもちろん、衣類の乾燥に便利です。洗濯物の量や干し方によって送風パターンを選ぶ事ができ、効率よく乾燥させる事が可能。下向きにすると低い場所にある物を乾燥する事ができるので靴やブーツの湿気対策にも役立ちますね。
部屋干し臭を抑える「ナノイー」もついているので除菌にも効果的。衣類の乾燥が終わったら自動で運転を停止するセンサーが付いているので電気代カットにも役立ちます。
ハイブリッド式が良いなら
省エネがうれしいパナソニック
温度と湿度を検知し、洗濯物の量と乾燥具合を分析する「エコナビ」で乾燥を自動でストップ。自動で判断してくれるので省エネに役立ちますね。ハイブリッド式では1年中パワフル+スピーディーに除湿。乾燥するスピードがあるので衣類の生乾きの臭いが発生する前に抑えてくれます。