子供は、紙をビリビリ破るのが大好きです。
手先が器用になり、掴む、めくる、投げる、つまむなど色々なことができるようになる中で、紙を破るという動作も覚えると、何度も繰り返すようになります。
紙を破ることには様々な知育効果が確認されており、できる限りたくさん破る体験を積ませてあげることが子供の成長発達には大切です。
一方で、子供は、破って良い物と悪い物の区別がつかず、放っておくと、絵本や書類などもビリビリ破いてしまうので、これをしつけることも欠かせません。
この記事では、子供が紙を破ることの知育効果、紙の破り方を教える方法、怒らずしつける方法について紹介します。
紙を破ることの知育効果
子供が紙を破ることの知育効果は、目と手の協応能力が向上することと、手先が器用になることです。
目と手の協応とは、目と手の機能がお互いに連動することです。
つまり、破れそうな紙を見つけて手に持ち、破る箇所や破り方を見極めて実行するという一連の動作を繰り返すうちに、目と手を連動させる能力が向上していきます。
また、紙を破る動作は、手首をひねる(手首を返す)という動きを必要としています。
この動作は、ペットボトルのふたを開ける、鍵を開け閉めする、うちわを仰ぐなど日常生活の多くの場面で役に立つもので、紙を破る動作でも鍛えられていきます。
その他、指先で紙を掴む、左右の手を別々の方向に動かす、左右の手の力加減を一緒にするといった能力も向上していきます。
生後1歳~2歳の子供に紙を破る方法を教える
生後1歳~2歳の子供の中には、紙を破るのが好きなのに上手に破れない子がいます。
ここでは、紙を破るのが苦手な子供の特徴を踏まえて、上手な破り方を教える方法を見ていきましょう。
紙を破るのが苦手な子供の特徴
紙を破る時の順序は、次のとおりです。
- 紙を両手で持つ
- 左右の手首を別々の方向にひねる(手首を返す)
- 左右の手を逆方向に動かして破る
生後1歳~2歳頃だと、1.~3.の動作のうち、2.「左右の手首を別々の方向にひねる」ことが苦手な子供が少なくありません。
この時期の子供は、大人に比べて手首が固く、思うように手首をひねることができないので、気づかないうちに「破る」動作ではなく、両手で紙を持って「引きちぎる」動作になってしまいます。
紙を引きちぎるには、紙の張力を上回る力が必要で、紙の種類によっては大人でも難しいものです。
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紙を破る方法を教える
紙を破る方法を教えるのに効果的な方法は、次の3つです。
- 手首をひねる(手首を返す)遊びを取り入れる
- 簡単に破れる紙を渡す
- 紙をクシャクシャさせてから、破るように促す
子供は、大人のやることを見て、それを真似するという体験を繰り返しながら動作を学習していくものです。
生後1歳~2歳の子供が手首をひねるのが苦手なのは、大人が手首をひねって何かをするのを見て、それを真似するという体験が少ないからです。
そのため、まずは、パパママが手首をひねって何かするところを子供に見せてやり、遊びの中でも手首をひねる動作を取り入れることで、少しずつ紙を上手に破れるようになっていきます。
また、成功体験を積ませてあげることも大切です。
子供は、成功体験を得ることでモチベーションが上がり、一段と積極的に物事に取り組むようになります。
そのため、最初は、新聞紙や切り込みを入れた紙など簡単に破れる紙を渡し、「紙を破ることができた」という体験をさせてあげましょう。
紙をクシャクシャにしてから破る方法を教えるのも効果的です。
紙をクシャクシャにすると強度が下がり、子供でも簡単に破れるようになりますし、クシャクシャするのも子供にさせれば、「自分で全部できた。」という自信を持たせることもできます。
子供が絵本や大事な書類を破らないようしつける方法
紙を破ることは、子供の能力を向上させる大切な遊びです。
しかし、破ることを覚えた子供は、絵本や大事な書類でも関係なく破ろうとするので、破って良いものと悪いものをしっかり教える必要があります。
しつける時のポイントは、子供の年齢によって使い分けましょう。
- 生後0歳~1歳:その場で、短い言葉で叱る
- 生後2歳~3歳:その場で、理由を説明して叱る
乳児期(生後0歳)から生後1歳頃の子供は、言葉によるコミュニケーションがまだ難しいので、言葉で叱った理由を伝えても理解できません。
普段より少し強めの口調で「ダメ」、「No」などと短く叱り、子供が破ろうとした絵本などを、子供の手の届かないところにしまいましょう。
生後2歳~3歳の子供は、言葉によるコミュニケーション能力が向上してくるので、まず「ダメ」などと叱るだけでなく、破ることの問題をきちんと説明してあげましょう。
例えば、「絵本を破るものじゃなくて読むものだよ。」、「破ると他の子が読めなくなるよね。」、「破れたものは修理が難しいし、元通りにはならないよ。」などと話しましょう。
また、年齢にかかわらず、子供が悪いことをした時にその場で怒ることが大切です。
乳幼児期の子供は、複数の物事を関連付けることが苦手なので、時間が経ってから怒られても理由が理解できず、理由がないのに怒られたという怖さだけを記憶することになります。
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子供が絵本や大事な書類を破らないようにする対策
子供は、1度や2度注意されたくらいでは、なかなか理解しきれないものです。
また、パパママも四六時中子供と一緒にいられるわけではないので、気づかないうちに子供が絵本を破っていたということもあるでしょう。
そのため、しつけと同時に、絵本などを破られないようにする対策が大切です。
- 破っても良い紙を渡しておく
- 破られると困るものは子供の手の届かないところに置いておく
簡単に破れる紙をたくさん置いておけば、子供はそちらに夢中になり、絵本などを破る確率を減らすことができます。
それでも0%にはならないので、破られると困るものは、子供の手の届かないところに置いておくことも大切です。
まとめ
子供が紙を破ることの知育効果、破り方を教える方法、怒らずにしつける方法について紹介しました。
「紙を破ること」は、子供のいたずらだと捉えて叱りつける人も少なくありませんが、子供の成長発達を考えると大切なことなので、できるだけ自由に遊ばせてあげましょう。
一方で、破ってはいけない物を破ったり、破ろうとしたりした場合は、毅然とした態度でしつけましょう。