松井望美、南彰
2016年10月16日09時11分
国会論戦で使われるパネルをめぐって、水面下で与野党が激しい攻防を繰り広げている。与党が持ち込みを拒んだり、野党が文言の修正を迫られたり。「言論の府」での表現の自主規制といえる動きを探ると、議員の心理が見えてきた。
■「保育園落ちた」持ち込めず
「1枚目を見て下さい。あらゆる地方で新幹線の計画があるが手つかずだ」
13日の参院予算委員会。自民党の西田昌司氏は16分の持ち時間に2枚のパネルを示し、新幹線整備を訴えた。安倍晋三首相は「久々に山陰新幹線の構想を見て勇気を頂いた」と応じた。
先月26日に始まった臨時国会では、衆参両院の予算委で200枚近くのパネルが使われている。1時間に4~5枚登場する計算だ。
自民の茂木敏充政調会長は12…
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