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派遣先で「バカ」「覚えが悪い」 抑うつ状態に

東京の34歳男性、派遣元に330万円の損害賠償提訴

 派遣先でのパワハラや暴力被害を相談したのに放置され、抑うつ状態になり働けなくなったと訴えた東京都内の元派遣社員の男性(34)について、東京中央労働基準監督署が労災認定していたことが分かった。男性は11日、派遣元のリクルートスタッフィングなどに約330万円の損害賠償などを求める訴訟を東京地裁に起こした。

     訴状などによると男性は2014年12月以降、リ社を通じて荒川区の織物会社に派遣され、上司から「バカ」「覚えが悪い」などと叱責されたり、「何やってんだ」などと言われ頭を強くたたかれたりした。15年3月にリ社に相談したが状況は改善せず、「抑うつ状態」と診断された。リ社から同4月に「出勤しなくてよい」と通告され、5月末で契約を切られた。労基署は11月に抑うつ状態と業務の因果関係を認め、労災認定した。

     リ社の対応について男性の代理人の嶋崎量弁護士は「派遣労働者をモノ扱いするブラック派遣だ」と批判している。リ社広報室は11日、取材に「訴状が届いていないので、コメントできない」とした。【早川健人】

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