ワシントン=佐藤武嗣
2016年10月9日19時00分
米大統領選の共和党候補トランプ氏(70)によるわいせつな会話が暴露された問題で、共和党内から不支持表明や選挙戦撤退を求める動きが顕在化した。投開票日まで残り1カ月の時期に、約30人の議員が「反トランプ」を宣言する異常事態に。民主党候補のクリントン氏(68)との第2回討論会を9日(日本時間10日)に控え、トランプ氏は正念場を迎えている。
この問題は、トランプ氏が11年前、テレビの収録番組に向かうバス内で、既婚女性に性的関係を迫った話を、「スターなら何でもできる」などと下品な表現で説明していた会話が、米紙報道で明るみに出たもの。
トランプ氏は8日に「自分の言動を後悔している」と謝罪したが、共和党からは批判の声が出ている。
これまで支持していた党重鎮のマケイン上院軍事委員長は声明で「性的暴行を自慢するような態度で、支持を続けるのは不可能だ」と表明。党幹部のスーン上院議員もツイッターで「トランプ氏は撤退すべきだ」と公然と批判した。
米ニューヨーク・タイムズによると、わいせつな会話が暴露される前は、同党では計13人の上下両院議員が不支持を表明していたが、暴露後、新たに少なくとも29議員が不支持を宣言。選挙直前にこれだけの「造反」が起きるのは大統領選史上、極めて異例だ。
トランプ氏は進退について「絶対に撤退しない」と強調。また共和党内の造反の動きが有権者の支持・投票行動にどれだけ影響を与えるかは未知数だ。9日の討論会でトランプ氏がどう巻き返すことができるか、それとも混乱に拍車がかかるのか。選挙戦の大きな節目になりそうだ。(ワシントン=佐藤武嗣)
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朝日新聞国際報道部