大手の工場で働くには、大卒で新卒採用でないと難しいのが実情です。
中途採用をしているところや、派遣社員や契約社員から正社員として登用されることもあるものの、非常に狭き門となっているようです。工場の現場の仕事なら、高卒でも正社員として働いている人はいますが、やはり新卒採用で採用されているケースがほとんどです。
中途採用から大手の工場で働くには、派遣や契約社員といった雇用形態になることがほとんどです。ここでは、派遣社員、契約社員として大手の工場で働いたとして、年収がどれくらいになるのかを考えてみたいと思います。
結論を先に言うと、やはり大手の工場で働いたほうが、中小企業で働くよりも高い年収となるようです。
☆派遣社員や契約社員の年収工場で働く場合
派遣社員や契約社員として工場で働く場合、年収がいくらというよりも、基本給がいくらになるかということでまずは考えてみることが重要です。
時給1,000円で1日8時間、月に20日働いた場合、基本給は16万円になります。これに残業代、休日出勤、夜勤手当、皆勤手当などが上乗せされて、月収は20万円を超えるということが多いのではないでしょうか。
求人広告に「月収30万円以上可能」と書かれていても、時給や基本給をまずはチェックしてみて、どのくらい残業や夜勤をすれば月収30万円を超えるのかということを考えてみましょう。
基本給が18万円なのに月収が30万円を超えるということは、かなりの残業や夜勤をこなさなければならないということが想像できます。
☆派遣社員の年収大手の場合!派遣会社によって異なる?
派遣社員の場合でも、大手メーカーのほうが報酬が良い傾向があります。
しかし、派遣社員として働く場合には、所属している派遣会社によって時給などの待遇に差が生じることがあるので注意が必要です。
派遣で働く場合には、メーカーから派遣会社に対して報酬が支払われて、そこから中間マージンを引かれた金額が労働者に支払われることになります。派遣会社によっては、中間マージンが大きいこともありますので、同じ職場で同じ仕事をしていても時給が50円違うといったことも稀に起こります。
一度契約を結んでしまうと、派遣会社を変更するということは簡単にはできませんので、同じ大手メーカーからの求人でも派遣会社によって条件が違わないかということをよく確認して、納得をしてから応募するようにしておきましょう。
☆大手メーカーで働くなら契約社員のほうが待遇が良い?
大手メーカーで働く場合には、契約社員のほうが待遇が良いことが多いようです。
その理由としては、派遣社員の場合は派遣会社に所属しているのに対して、契約社員の場合には大手メーカーとの直接雇用となるからです。派遣会社の待遇が悪いというわけでもありませんが、やはり大手メーカーに比べると福利厚生などは充実していないことも多いようです。
契約社員になれば福利厚生なども大手メーカーのものを受けられます。無料もしくは格安の寮に入れたり、水道光熱費が無料になったり、食堂の昼食が半額で食べられたりといった福利厚生が大手メーカーでは充実しています。
また、自動車工場の期間工などの仕事では、ボーナス代わりの満了金や報奨金といったものが支払われることも多くなっています。
6ヶ月後の契約更新時に35万円の満了金が支給され、さらに12ヵ月後には40万円、18ヵ月後には45万円といったように、長く勤めているほど満了金の金額も上がっていくところもあります。長く勤めているほど報酬がアップしていくというのも、大手メーカーからの直接雇用である契約社員のメリットです。
☆まとめ
工場勤務をするなら大手メーカーのほうがよいと感じられたのではないでしょうか?
大手メーカーで働いたほうが年収は高くなる傾向があるだけでなく、職場はホワイト、福利厚生も充実しています。また、大手メーカーでは工場の稼働率も高いので、比較的安定して働くことができます。
3ヶ月もしくは6ヶ月ごとの契約更新となっていることが多いので、頑張って働いていないと契約を更新されないということもありますが、大手の会社はホワイトですので、能力のある人は実力を発揮しやすいでしょう。
ただ、大手メーカーは人気も高く、レベルの高い人が集まる傾向があるので、正社員登用制度があっても正社員になるためにはよほど頑張っていないと難しい可能性があります。
また、派遣よりも契約社員のほうが良いと考える人は多いので、やはり期間工の仕事は競争率が高いと言えます。大手の工場で働きたいのであれば、これらのことを踏まえて考えてみることが大切ですね。