最近は1日に200ページ程度、読書している管理人です。
ふと思いました。
「早く読書できるようになれば、もっと効率よくなるのでは」
・・・まぁ当たり前のことなのですが(^ω^;)
つまりは速読を身につけるということですね。
思い立ったらすぐ行動!ということで速読に関する書籍をいくつか見繕って読んでみたところ、もっともしっくりきた
この本の内容を簡単に紹介しましょう。
結論
速読を身につけるためには
本をたくさん読むこと!
以上。
とは終われないので、以下その理屈を説明します。
ストックの重要性
下記に、一見すると意味不明な文字列を記載します。
これをパッと見た時にあなたの頭の中で何が起きているかを確認してください。
いきますよ?
「ち木るも落らか猿」
これを見て何を連想します?
そう
「猿も木から落ちる」
ですね。
頭の中に「猿も木から落ちる」という諺のストックがあるからこそ、一見意味不明な文字列でも即座に組み立てて理解することができるのです。
では、次に同様の形式で意味不明な文字列を並べてみましょう。
1 「孫ず児児らり孫自か計のあ」
2 「浄婆辛れいり土晴よの気娑」
3 「しよ釜り家」
いかがでしょう。
諺のストックが豊富な読者様でしたら、これでもすぐに連想は可能かもしれませんが、見聞きしないものをランダムで並べられえると、すんなり読めないですよね。少なくとも僕は、これらの諺を知りませんでした。ですから、一見しても把握するのは難しい。
※回答
1 「児孫(じそん)自(おの)ずから児孫の計あり」
→子や孫はそれぞれ自分の将来の計画を立てているはずだから、親は心配しなくてよい
2 「辛い娑婆(しゃば)より気晴れの浄土」
→この世はつらいことが多いので、それより死んで娯楽へ行ったほうが楽である
3 「家より釜高し」
→身に似合わないぜいたくなものを持つたとえ
「速読するためには読書せよ」はここに根拠を置きます。
色々な書籍を数多く見ることによって脳内の知識や語彙が「ストック」され、新しい書籍に出会ってもそれを一目見て吸収できる量が増えていくのです。これが「読書家のスピードが速い」ゆえんです。
おわりに
注意点です。
本をたくさん読むことが速読習得の基本、とはいえ以下の本がここでいう「本」とは限りません。
- 漫画
- 写真集
上記は一例。
漫画をひたすら読んだところで「本を速読できるようになる」とはいえないですよね。画像を見て楽しむ写真集などもそうです。とにかく文字列を追えるような書籍をひたすら読むことでストックを増やせるということ。
なお、電子書籍については宇都出雅巳氏は懐疑的です。紙をめくる感覚や匂いも記憶と紐づけされて知識の醸成を促すとのこと。
個人的には電子書籍は悪いものじゃないと思ってます。現に電子書籍でいくつもの本を読了してきた経験もありますから。ですが、宇都出氏のおっしゃることは、何となく理解できます。最近は紙の本ばかりを読んでいるのですが、確かに紙ベースでめくったり本そのものを持ち歩く気持ちよさというのは、電子書籍にはないものですからね。
う~ん、やっぱり「速読」のことを考えると、電子書籍は不適かもしれない。単に知識を得るというだけならこれほど便利なものはないのですが、積読したり本に囲まれて欲を満たそうとするならば、紙の本に勝るものはないかもしれません。書斎を作るのって、読書家にとっては夢のある話ですからね(*´Д`)
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さて、今回は「ストック」の重要性の観点から「本をたくさん読むことが速読を身につける近道だ!」ということを述べたわけですが。
「どんな本でも大量に読める「速読」の本」では、具体的な速読法も記されています。見出しやまえがき及びあとがきを短時間で何度も見返すことで速読を可能にする方法など。 これも必見です。
僕がこの本を気に入った理由は、付け焼刃的な方法論で終始していない、ということ。基本的な要素「まずは本をたくさん読もう」ということを前提として語っている部分に非常に良い印象を受けたのです。
やれ目の動きを鍛えろ、だとか。1ページを数秒見て飛ばすだとか。そういうオカルトチックなものではありません。速読初心者にもわかりやすく、認知の観点から速読への道を開いてくれているようで、入門書にはうってつけの本だと思うのですよね。
みなさんも、是非ともこの本で速読の基礎を身につけてください。
何よりもまずは本をたくさん読みましょう!
速読の道って、意外と単純でした。