タンカーが浸水か 劇物カセイソーダ積む 山口 周南

タンカーが浸水か 劇物カセイソーダ積む 山口 周南
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30日午前11時前、山口県周南市の徳山下松港で、タンカーが浸水したという連絡があり、海上保安部は沈没のおそれがあるとして、巡視艇などを出して詳しい状況を調べています。
徳山海上保安部によりますと、30日午前10時45分すぎ、山口県周南市の徳山下松港でタンカー「洋和丸」の船主から「船が浸水している」と連絡がありました。
現場は総合化学メーカー「東ソー」の敷地内の港です。
洋和丸は全長およそ50メートルで、「カセイソーダ」400トンを積んでいるということです。
乗組員4人はすでに避難していて無事だということです。
徳山海上保安部は船体が傾いていて沈没のおそれがあるとして、巡視艇などを出して詳しい状況を調べています。
タンカーを運航している山口県に本社のある「東ソー物流」の担当者は「午前10時50分ごろ、船主から船が傾いて沈没しかかっていると連絡があった。カセイソーダを運んでいたが、詳しいことはまだわかっていない」と話しています。

「カセイソーダ」とは

「カセイソーダ」は水酸化ナトリウムの別名で、紙やパルプの製造、石油の精製などに幅広く使われている強いアルカリ性の化学物質です。
通常は半透明の固体で、水に溶かすと激しく反応して大量の熱を発生するほか、濃度の高いものが皮膚に触れると、やけどをしたり、目に入った場合は失明したりするおそれもあります。
このため濃度が5%以上のものは法律で劇物に指定されています。