TOEICで高得点を取ろうと勉強し始めた頃、評判の高かったTOEFLテスト英単語3800という単語帳を使って必死に勉強していました。
毎日1時間は単語に費やし、数ヶ月でかなり難しいRank3の単語もほぼ覚えられるようになりました。
しかし、TOEICの点数は全然上がりませんでした。
当たり前のことですが、TOEICに出ない単語を必死に覚えても点は上がりません。TOEICの点を上げたいのであれば、TOEICに出る単語を覚えなければいけません。
今回はTOEICに頻出すると評判の単語帳の中で、僕自身の実体験として出やすい単語ばかり載っている本を紹介します。
評判良くてもTOEICの勉強に向かない単語帳も挙げます。(著者には申し訳ないですが。)
目次
1. TOEICに頻出する単語帳と頻出しない単語帳の違いとは?
知っておいてもらいたいことですが、世間で売られているTOEIC向けの単語帳は大きく2つに分けられます。
1つ目はTOEICを何度も受験し、その中で実際に出た単語を1つ1つ積み重ねて出来た単語帳です。
2つ目はTOEICを何回か受けて、実際に出た単語と著者が出ると推測した単語を載せた単語帳です。
言うまでもないですが、1つ目の単語帳が良い単語帳です。
TOEICを何度も受けるとわかるのですが、TOEICには実は過去と同じ問題が出てきます。何割が実際にリサイクルなのかわかりませんが、毎回のテストで確実にあります。
実際に出題された単語をまとめた単語帳は、TOEICでの遭遇率が非常に高いです。
その点を踏まえて単語帳を紹介します。
1-1 TOEICテスト英単語 出るのはこれ! (講談社パワー・イングリッシュ)
タイトルからして狙ってる感じがしますが、TOEICテストを10年間、毎回受験されている中村澄子さんが書かれた本です。
何よりもまずTOEICに出ます!
Amazonのレビューには以下のように書かれていますが、本当です。
過去に何度もTOEICを受けていますが、信じられないくらいこの本に書かれている表現をテスト中に見ることができます。
英単語となっていますが、頻出熟語もカバーされています。
この本を覚えてしまえば、TOEIC 800まで通用すると思います。
TOEICの出題内容は緩やかに変わっています。この本は今回紹介している本の中で1番新しいので、最新のTOEICに出る単語が網羅されています。
また、単語の発音記号が載っているのもありがたいです。
1-2 新TOEIC TEST 出る単特急 金のフレーズ
通称「金フレ」です。TOEICの勉強を真剣にやっている人はこの本を知っていると思います。
著者のTEX加藤さんが何度もTOEICを受験し、その中で覚える必要のある単語のみを集めて本にされています。
990点レベルと書かれた単語でもTOEICで何度も遭遇しています。TOEIC 500点付近の方でボキャブラリーに自信のない方は、この本で勉強すると見たことのない単語が一気に減ると思います。
単語も良いのですが、TOEICの試験の特徴をとらえた”TOEICあるある”も書かれており、TOEICの点を簡単に上げたい方には必須の本です。
持ち運びしやすいサイズであるので、移動中の勉強にも向いています。値段も安く、音声も付いています。ただ、発音記号は付けてほしかったです。
1-3. 1駅1題 新TOEIC TEST単語特急
森田鉄也さんもTOEICを何度も受験されています。他の単語帳と違い、Part 5形式で単語を覚えるような作りになっています。
Part 5は文法だけでなく、単語を知っているかを問われることが多いです。単語を覚えつつPart 5対策にもなります。
Part 5でほとんどそのまま遭遇したこともあるので、森田さんが実際に受けた内容を元にかかれているのは間違いないです。
2016年9月に改訂版が出ていますので、そちらも要チェックです。
1-4 TOEICテスト初挑戦のための英単語と英熟語―出題頻度順英単語1127と英熟語322
実は僕自身が1番使った単語帳です。今持っているのは3代目です。
出版から時間が経ちましたが、覚えるべき単語と日本語訳の選び方が素晴らしいです。
単語には複数の意味があり、誰でも知っている意味や、ネイティヴでもあまり使わないような意味もあります。この本に書かれている日本語訳は、TOEICに出る覚える必要のあるものだけが書かれているので、重宝しています。
初挑戦と書かれていますが、しっかり勉強すれば860点を超えます。この本だけで860点超えてしまうので、この本の上級レベルである本は買う必要ないです。持っていますが、開いていません。。。
kindle unlimitedでこの単語帳のkindle短縮版を読むことが出来ます。無料期間を使えば無料で読めます。kindle版は収録されている単語が少なく、また実際のところ使いにくいのであまりおすすめではないですが、参考程度に見て下さい。
2. 有名だがTOEIC勉強には不向きの単語帳
ここからは有名だけどTOEICには不向きと思う単語帳を挙げます。理由はそれぞれ書きます。
2-1. TOEFLテスト英単語3800 4訂版
僕がTOEIC対策として最初に買った本です。はっきり言って完全に間違っていました。
TOEICとTOEFLの違いは知っていましたが、「俺は一気にTOEFLとTOEIC両方で良い点取ってやる!」という謎の強い志のせいで、時間を無駄にしてしまいました。
この本はTOEFLを受けるのは良いですが、TOEICを受けるには適しません。TOEFLは学術的な内容なので”冬眠”とか”草食動物”とか、TOEICでは出るはずのない単語が出てきます。
TOEICで良い点を取りたいならTOEICの参考書で勉強しましょう。当たり前ですが。
2-2. Duo 3.0
受験勉強用のDuoをTOEICの勉強に活用している人がいます。あまりオススメではないです。書かれている英単語はTOEICで通用する単語だと思いますが、日本語訳がたくさん書かれていて、TOEICで出ないような難しい訳も書かれています。
情報が多すぎるのは、何を覚えないといけないかがわからなくなってしまいますので、やはり覚える必要のある日本語訳だけ書かれている単語帳のほうが勉強しやすいです。
2-3. TOEIC Test 900点突破必須英単語
Amazonで良い評価を受けていますが、評価をよく見てください。TOEICで900点を既に超えた方が購入し、評価をしています。
この本はTOEIC 700点~800点の方がTOEIC 900点を目指す本ではありません。TOEIC 900点を超えた方が更にCNNとかNewsweekとか読みたいときに参照する単語帳です。
僕は意識が高かった頃に買いましたが、単語のレベルは非常に高く、結局、覚えた単語はTOEICに出ませんでした。
この記事を読んでいる方はTOEIC 900点目指す立場の人が多いと思います。その方には向いていません。
TOEICとは関係なくニュースに出てくるような難しい単語を覚えたいのであれば、村上憲郎さんが薦めている発信型英語10000語レベル スーパーボキャブラリービルディングのほうが良いです。
3. まとめ
TOEICのスコアアップには単語の勉強は必要不可欠です。
TOEICを受験した時に全ての単語を知っていると、テストを受ける際の余裕が全然違います。
「TOEICのスコアアップは目的じゃない」ということを言われることは多いです。素晴らしいことです。ただ、TOEICのスコアがあると、就職転職に圧倒的に有利です。
是非、良い単語帳を選び高得点を目指してください。
参考書の選び方を含めたTOEICのスコアアップの方法は下にまとめているので、興味あれば見てください。