どうも、アートディレクターのhashiken(@conteanime)です。
絵を描いてお金をもらう、イラストレーターという職種に憧れる人は多いんじゃないでしょうか。在宅のフリーランスでも可能な仕事なので、育児中の奥様にも人気の仕事かもしれません。
ソーシャルゲームの流行りによるカードイラスト大量生産の影響で、イラストレーター自体の需要は増えましたが一方で思ったように仕事がもらえずやめてしまった人もいるでしょう。
かつてのイメージより狭き門じゃなくなりましたが、イラストレーターになって食べていけるようになるまでは様々な要素が求められます。
スマホゲームのイラストアートディレクターという仕事柄、社内外問わず色々なイラストレーターと関わってきた経験からイラストの世界で生き残っていくための素養などをまとめてみたいと思います。
イラストレーターを目指したい、もしくは現役でやりながらでも是非目を通してもらえたらうれしいです。
★絵の仕事で生きていきたいと思ったら、心構えも非常に大事になります。
⇒絵を描く仕事で生きていく時に絶対必要になる3つの考え方とは?
目次
イラスト関連のお仕事ってどんな種類があるの?

イラスト関係の仕事と一口に言っても実はかなり幅が広い世界なんですが、有名なところをまとめてみます。
- ゲーム(スマホアプリやソシャゲ含む)のキャラクター・アイテム・モンスターデザイン
- ライトノベルなどの表紙・挿絵
- 広告・パッケージ用イラスト
- 企業・自治体向けキャラクターデザイン
今一番なりやすいのがスマホゲーム関連でしょう。一時期ほどではないですが今でも需要はあるので、そこそこの技術があってそこそこの紹介会社などを使えば割と安定した発注をもらえます。
逆にそれ以外の仕事は、専門の会社に属していたり人脈以外だとコンペなどで選ばれる必要があるのでピンポイントで目指すのは時間がかかるかもしれません。
イラスト関連の仕事ってぶっちゃけどのくらい稼げるの?

仕事の種類・本人の技術やキャリアなどで大きく差が出ます。
先日奈良の観光用ロゴが高すぎるニュースがありましたが、様々な要素が絡んで値段は決められるので決して額だけ見て一概に安い高いとは言えないでしょう。
たとえばスマホゲームのカードイラストに限って話をすすめると、背景・服装差分の有り無しなどでも変わりますが2万~10万辺りに収まることが多いです。
もちろん実力のよくわからない人は最安値から始まるでしょうし、既に他で名の知られた人なら10万よりも高い値のこともあります。
自分が過去に直接関わったイラストレーターさんの一人を例に出すと、ピーク時で月100万近く稼いでいました。ただそれは、いわゆるソーシャルゲームの最盛期でとにかくカードイラストが必要な頃の話です。
ある程度描き込まれたカードイラストなら、調整などを除いて普通のイラストレーターなら作業に3~5日くらいかかるでしょうか。週一日を休みにあてたら修正込みで月4~5点ほどが量産出来る最大値になるはずです
作業量とスピードがわかれば、価格がいくらで生活できるか見えるので割がいいか、時給換算するとどれくらいか(調整含めて)で見積もりを判断すればいいと思います。
★契約や書類関連で不安を感じていたら、こちらが参考になります。
⇒フリーランスとして企業と仕事するなら必ず知っておきたい書類とは?
イラストレーターはどうやって仕事をもらうの?

フリーランスのイラストレーターが仕事を手にするには、様々な経路があります。
- 過去の人脈を利用
- マッチングサイトに登録する(クラウドワークス・ランサーズなど)
- コンテストに応募する
- web上にポートフォリオや作品を掲載
- SNSやポータルサイトで情報配信
- イラスト関連のイベントに出店する
- クリエイターの交流会に参加する
- 求人に応募する
- 自ら売り込みをかけていく
一番スムーズで確実な道はやっぱり【つて】でしょうが、様々なルートがあるので技術や状況に適したものから始めたらいいでしょう。
ただ、マッチングサイトなどは足元を見られることもあるので安売りしすぎないよう注意しましょう。
絵に関連した仕事で生きていく以上、労働の対価はもらわないと駄目です。
イラストの仕事で売り込む時の注意点
上の章で挙げた全てが売り込みに繋がる行為ですが、最初からうまくいくことは少ないです。
在宅で仕事したいからって、何もせずに仕事が舞い込むような世界じゃないことは肝に銘じておきましょう。
当然実績が重視されますし、案件ごとに絵柄がマッチするかも重要です。一朝一夕でどうなるものでもないので、絵の練習も売り込みも一歩ずつ進んでいくつもりで取り組みましょう。
また、人と接点を持たずに仕事が取れるようなことはないことも同時に認識しておきましょう。
たとえば同じくらいの力量のイラストレーターが2人いて、どっちか1人だけ仕事を発注したいとクライアントが悩んだら縁もゆかりもない人より元々接点のある人を選択するのは想像つくはずです。
普段から機会を見つけて関わりを持っておくからこそ、いざという時に思い出してくれるものです。
イラスト関係の仕事を長くしていける人に見られる10の特徴とは?

基本的なことばかりですが、簡単にまとめておきます。
- 連絡を欠かさない
- 修正対応が早い
- 納期を守る(むしろ前倒し)
- 仕上げが丁寧
- 仕事を選り好みしない
- 絵柄のパターンが豊富
- 余計な言い訳をしない
- 指示書に対し提案も出来る
- アラートを早めに上げる
- しつこく営業しない
イラスト作家がバックレるということはたまにありますが、そんなことをした人は当然その先はありません。もし作業期間中に本当にやむを得ない事情が入った場合は、必ず早めに伝えておきましょう。
意外とクライアント側もバッファ(ゆとり)を確保したスケジュールで伝えてることが多いので素直な相談次第ではなんとかなる場合もあります。
・・・見てたら気づくと思いますが、ごくごく当たり前の常識的なことばかりです。仕事を貰う側としてまともな対応ができてるかどうかで、発注側の心証はぐっと変わります。フリーランスにこそ、一般的な社会人としての常識は欠かせません。
フリーランスとしての心構えについては、こちらが参考になります。
⇒独立したフリーランスのイラストレーターが長く仕事をもらう10のコツ
絵を描く仕事の現場で日々感じること

最後に、仕事を発注する側も受注する側も経験してきた立場としての所感をまとめておきます。
技術≦速度
イラストレーターなら絵がうまいに越したことはないですが、予定通りに毎回完了できることが同じかそれ以上に重宝されます。
上手くても速度が遅い、納期をいつも破るようではクライアントの心理としては次はもう切るか・・・と考えて不思議はありません。技術に慢心すること無く追求し、速度はそれ以上に上げていきましょう。
デッサン力≦今の絵柄に合っている
『今の』は『案件の』と言い変えてもいいんですが、デッサン自体はクライアント側のフィードバック次第で割とどうにでもなるんですが描き手のセンス自体が古くなってしまうと結構キツくなります。
年齢とともに絵のタッチは固定化しがちですが、イラストレーターで生きていきたいなら勉強し続ける姿勢は欠かせません。
将来・・・どうする?
延々イラストを描く仕事でやっていければいいんですが、そうじゃなくなる場合もありえます。目を背けてはいずれ地獄を見ます。その時が来たらどう方向転換するかは、あらかじめイメージしておく方が無難です。
危機回避には、月並みですがリスクを分散しておく必要があります。
様々な会社にパイプを持っておいてAがだめでもBがある、この収入が途絶えてもこっちの仕事を使えば生きていけるようフリーランスならではの器用な立ち回り方もぜひ磨いていきましょう。
視野を広く持って先を見据えて動くことは、絶対マイナスにはなりません。仕事が安定してるときほど頭の片隅で考える事をオススメします。
さいごに、

イラストレーターは昔と比べて門戸が広くなったとは言え、飛び込んで生き残るには大変な世界です。過酷です。自分は過去イラストレーターだった時期はないですが、間近で見てていつも大変だな・・・と思ってます。
在宅だけで絵の仕事を続けると、次第にどうしても見えない部分が出てきてしまいます。
対策としては、週一回必ず打ち合わせに行かなきゃいけないなどして自分のアンテナが偏らない工夫が大事になってきます。
絵柄の主流は刻々と変わっていきます。一時期のソーシャルゲームは厚塗りの漢くさいものが多かったですが、最近のスマホゲームは男女ともサラッとしたアニメ塗りのアイドル系が増えています。来年になったらまた別の方向性が人気になってるはずです。
人気の流れがどっちを向いても対応できる器用さが、フリーのイラストレーターには求められます。闇雲にその場しのぎで進むだけでなく、冷静に戦略的に考えられる目線ももてるよう努めてください。
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