女子中学生誘拐 起訴内容認めるも「監視の意識ない」
k10010708151_201609271313_201609271315.mp4
2年前、埼玉県朝霞市で女子中学生が誘拐され、ことし3月に保護された事件で、監禁傷害などの罪に問われている男の初公判が開かれ男は、未成年者誘拐などの罪については起訴された内容を認めた一方で、「2年間にわたって監視していたという意識はありません」と述べました。
東京・中野区の寺内樺風被告(24)は、おととし3月、埼玉県朝霞市で下校途中だった当時中学1年の女子生徒を誘拐したうえ、保護されることし3月までの2年間、自宅マンションに監禁してPTSD=心的外傷後ストレス障害を負わせたとして、未成年者誘拐や監禁傷害などの罪に問われています。
さいたま地方裁判所で開かれた初公判で寺内被告は、「相違ありません」と述べて、未成年者誘拐などの罪については起訴された内容を認めました。一方で、監禁傷害の罪については「連れてきて数週間、少女を監視していたのは事実だが、2年間にわたって監視していたという意識はありません」と述べました。
冒頭陳述で検察は「被告は『両親が離婚することになった』などとうそを言い、少女を車に乗せて誘拐した。その後、ドアにかんぬき錠を付けて部屋から出られないようにしたほか、『私は捨てられた』などと何度も書かせて復唱させるなどして、少女に『帰るところが無い』と思わせた」と指摘しました。
また検察は、被害者の少女から聞き取った内容を朗読し、「監禁されている間は、心からうれしいとか楽しいとか一度も思わなくなり、涙も出なくなった。被告には10年以上は刑務所に入ってほしいし、一生、出て来られないようにしてほしい」と述べました。
一方、弁護士は「被告は、中学時代にいじめを受けたことなどをきっかけに、社会から孤立したと感じるようになっていた。精神疾患を患っている可能性が高い」と主張しました。裁判所は弁護側の求めに応じて、被告の精神鑑定を行うことを決めました。
さいたま地方裁判所で開かれた初公判で寺内被告は、「相違ありません」と述べて、未成年者誘拐などの罪については起訴された内容を認めました。一方で、監禁傷害の罪については「連れてきて数週間、少女を監視していたのは事実だが、2年間にわたって監視していたという意識はありません」と述べました。
冒頭陳述で検察は「被告は『両親が離婚することになった』などとうそを言い、少女を車に乗せて誘拐した。その後、ドアにかんぬき錠を付けて部屋から出られないようにしたほか、『私は捨てられた』などと何度も書かせて復唱させるなどして、少女に『帰るところが無い』と思わせた」と指摘しました。
また検察は、被害者の少女から聞き取った内容を朗読し、「監禁されている間は、心からうれしいとか楽しいとか一度も思わなくなり、涙も出なくなった。被告には10年以上は刑務所に入ってほしいし、一生、出て来られないようにしてほしい」と述べました。
一方、弁護士は「被告は、中学時代にいじめを受けたことなどをきっかけに、社会から孤立したと感じるようになっていた。精神疾患を患っている可能性が高い」と主張しました。裁判所は弁護側の求めに応じて、被告の精神鑑定を行うことを決めました。
寺内被告は、眼鏡をかけ黒のスーツを来て法廷に現れました。髪はことし3月に逮捕された時より短く刈り込まれていました。法廷で座っている時は背筋を伸ばしてまっすぐ前を見ている様子でした。
検察が起訴状の朗読をしている間は肩幅程度に足を開いて立ち、体をゆするなどしながら聞いていました。また、裁判長からの質問に対しては、はっきりとした口調で答えていました。一方、被害者の少女から聞き取った内容が朗読された際には、時折、首をかしげるような場面も見られました。
検察が起訴状の朗読をしている間は肩幅程度に足を開いて立ち、体をゆするなどしながら聞いていました。また、裁判長からの質問に対しては、はっきりとした口調で答えていました。一方、被害者の少女から聞き取った内容が朗読された際には、時折、首をかしげるような場面も見られました。
初公判を傍聴しようと、さいたま地方裁判所には、朝から600人以上が傍聴券を求めて列をつくりました。裁判所によりますと、21の傍聴席に対し、632人が並んだということで、抽選の倍率はおよそ30倍となりました。