農相 輸入米の実態調査進め できるだけ早く公表へ

農相 輸入米の実態調査進め できるだけ早く公表へ
国の管理の下で輸入し、販売している輸入米が、国が契約した価格よりも安く流通している可能性が指摘されていることについて、山本農林水産大臣は閣議のあとの会見で、実態調査を速やかに進め、できるだけ早く公表する考えを示しました。
国は、国内のコメ農家を保護するため、輸入米に事実上の関税を上乗せして卸売業者に販売することで、輸入米と国産米との価格差が生じないようにしています。
しかし、実際には輸入米が安く流通している可能性が指摘され、今後、TPPが発効して輸入米が増えると国産米への影響が懸念されるとして問題になっています。
これについて、山本農林水産大臣は閣議のあとの会見で、「コメの生産者から不信感があるかもしれないので、業者への聞き取りを鋭意進めている」と述べました。そのうえで、民進党が補正予算案の審議に入る前に事実関係を明らかにするよう求めていることについて、山本大臣は「中間の結果を出すのはかえって誤解を招くので、全体として整理して公表することが適切だ。国会の審議に支障が出るので早期に結果の公表をさせる」と述べ、実態調査を速やかに進めできるだけ早く公表する考えを示しました。