点滴異物混入事件 男性1人は異変見当たらないまま死亡
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横浜市の病院で入院中の男性2人が異物を混入され相次いで中毒死した事件で、今月18日に死亡した88歳の男性は、容体の急変がなく、中毒をうかがわせる異変も見当たらないまま死亡していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。警察は、男性に使われた点滴を分析し、死亡した状況を詳しく調べています。
今月、横浜市神奈川区にある大口病院で、いずれも入院患者の八巻信雄さん(88)と西川惣藏さん(88)が相次いで死亡し、2人の体内から界面活性剤が検出されたことから、警察は、何者かが2人の点滴に消毒液を混入したと見て殺人の疑いで捜査しています。
これまでの調べで、八巻さんは、心拍数が急激に低下したあと死亡しましたが、一方で、西川さんは、容体の急変がなく、中毒をうかがわせる異変も見当たらないまま死亡していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
西川さんは複数の点滴を同時に使っていたということで、当初、病死と診断されていました。
警察は、西川さんに使われた点滴を分析し、体内から検出された界面活性剤の量や濃度などを調べるとともに、死亡した状況を詳しく捜査しています。
これまでの調べで、八巻さんは、心拍数が急激に低下したあと死亡しましたが、一方で、西川さんは、容体の急変がなく、中毒をうかがわせる異変も見当たらないまま死亡していたことが、捜査関係者への取材でわかりました。
西川さんは複数の点滴を同時に使っていたということで、当初、病死と診断されていました。
警察は、西川さんに使われた点滴を分析し、体内から検出された界面活性剤の量や濃度などを調べるとともに、死亡した状況を詳しく捜査しています。
厚労相「捜査の状況を見守りたい」
塩崎厚生労働大臣は閣議のあとの会見で、「捜査の状況をよく見守りたい。医療安全の体制には、当然、厚生労働省としても責任があるが、一義的な監督当局は横浜市なので、立ち入り検査の結果などを確認して、何らかの落ち度があるのかどうかを含めて、よく見ていきたい」と述べました。