アメリカの大統領選挙に向けて、民主党候補のクリントン氏と共和党候補のトランプ氏が、初めて直接対決するテレビ討論会が、日本時間の27日午前10時から行われる。全米で、およそ1億人が視聴すると予想され、注目が集まっている。
ニューヨーク郊外にある討論会会場の前では、多くのメディアが中継を構えていて、盛り上がりを見せている。
討論会を見に来た大学生は「興奮している。デモもないから安全だし、歴史の一部に参加できる」と話した。
テレビ討論会は、日本時間の27日午前10時から1時間半行われる予定で、「アメリカの進路」などをテーマに、議論が交わされる。
クリントン氏は、全米の支持率で、トランプ氏に一時、8ポイント程度の差をつけて、優位に立っていたものの、その後の健康不安などが影響し、最近では、トランプ氏に2ポイント程度の差にまで追い上げられている。
今回の討論会では、クリントン氏が、政策面でトランプ氏を圧倒できるか、トランプ氏は、これまでの暴言を抑え、「大統領らしさ」を演出して、流れを引き寄せることができるのかが焦点となっている。