アジア開発銀行 米の利上げは成長押し下げる可能性
アジア開発銀行は、一部の先進国を除くアジア太平洋地域の最新の経済見通しを発表し、アメリカが追加の利上げをすれば、新興国で資金の流出などが起き、域内の成長を押し下げる可能性があるとして、各国に対策を取るよう呼びかけています。
アジア開発銀行は27日、日本やオーストラリアなど一部の先進国を除くアジア太平洋地域の45の国と地域について最新の経済見通しを発表し、域内のことしの成長率の予測を3月の時点と同じ、5.7%に据え置きました。
その理由について、アメリカや日本など先進国の景気回復は遅れているものの、中国の成長率の予測が財政出動などによって内需が刺激された結果、3月の時点から0.1ポイント上がって6.6%になるほか、インドも個人消費の力強さに支えられ7.4%の成長を維持する見込みであることなどを挙げています。
一方、アジア開発銀行は、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が追加の利上げを行えば、アジアの新興国で資金の流出などが起き、域内の成長を押し下げる可能性があると指摘しています。このため、アジア開発銀行は各国に対して、アメリカの金融政策の動向に注意を払うとともに、対策を取るよう呼びかけています。
その理由について、アメリカや日本など先進国の景気回復は遅れているものの、中国の成長率の予測が財政出動などによって内需が刺激された結果、3月の時点から0.1ポイント上がって6.6%になるほか、インドも個人消費の力強さに支えられ7.4%の成長を維持する見込みであることなどを挙げています。
一方、アジア開発銀行は、アメリカの中央銀行にあたるFRB=連邦準備制度理事会が追加の利上げを行えば、アジアの新興国で資金の流出などが起き、域内の成長を押し下げる可能性があると指摘しています。このため、アジア開発銀行は各国に対して、アメリカの金融政策の動向に注意を払うとともに、対策を取るよう呼びかけています。