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 26日午前10時25分ごろ、熊本市東区上南部2丁目の市立東部中学校(園田恭大校長)の理科室で、実験中にガラス製のフラスコが破裂し、生徒3人が手首や耳などに切り傷を負った。

 市教委によると、1年生のクラスで26人が6グループに分かれ、フラスコに塩酸と亜鉛を入れて水素を発生させる実験をしていた。水素はフラスコから管を通じて試験管に集めて着火する予定だった。このうち1グループの生徒が着火しようとした際、フラスコから漏れ出た水素に引火し、破裂したガラスが飛び散ったという。12~13歳の女子生徒2人と男子生徒1人が手首や指に2~6針縫うなどの切り傷を負った。

 授業を担当した40代の男性教諭は、水素の発生を早めるため指導書の基準より高い濃度の塩酸を使ったことを認めており、市教委は手順に問題があったかどうか調べている。市教委指導課は「子どもたちにけがをさせて申し訳ない。事故防止の指導を徹底したい」と話している。(奥正光)