岩手 岩泉町 県に仮設住宅300戸の建設要請へ

岩手 岩泉町 県に仮設住宅300戸の建設要請へ
台風10号の豪雨で、大きな被害を受けた岩手県岩泉町が被災者の意向を調査したところ、220世帯、およそ500人が仮設住宅への入居を希望していることがわかり、町は県に対し、300戸の仮設住宅の建設を要請することになりました。
岩泉町は今月12日から1週間、避難所で生活している人など497世帯を対象に、今後の住まいについて意向を調査しました。その結果220世帯、およそ500人が仮設住宅への入居を希望すると回答したということです。

この結果を受けて、伊達勝身町長は24日の会見で、「応急工事をした道路は冬になると除雪車が通れず、再び孤立する地区が出るおそれがある。高齢者などには仮設住宅に避難してもらうことも考えられる」と述べ、今後、県に300戸の仮設住宅の建設を要請することを明らかにしました。

町は、被災者が公的支援を受けるのに必要な「り災証明書」の発行に向けた住宅などの被害の調査を進めていて、これまでに9割以上を調べましたが、損壊や浸水などが確認されたのは756棟で、このうち、仮設住宅に入居する基準となる全壊か、大規模半壊と認定されたのは、575棟に上っているということです。