【9月21日 AFP】オランダのアムステルダム(Amsterdam)を象徴する運河に間もなく、世界初の自動運転ボート「ロボート(Roboat)」がお目見えするもようだ。人や物を運び、臨時の橋となり、大量の投棄自転車の引き揚げもこなすなど、あらゆる役割を果たす。プロジェクトを担当する科学者らが明らかにした。

 米マサチューセッツ工科大学(MIT)とアムステルダムの研究所によると、「ロボート」の試作品第1号は来年、進水する。MITはこのプロジェクトに2000万ユーロ(約22億7000万円)を提供している。

「ロボート」は連結して運河を渡る橋とすることも可能で、例えばイベント時の混雑解消などに役立つ。また、アムステルダムの研究所の研究者によると、「ロボートを使用して浮かんでいるごみを除去したり、毎年1万2000台にも上る投棄自転車の処理効率を高めたりすることができる」という。

 アムステルダム市当局によると総延長50キロメートルにおよぶ約165本の運河を擁する同市は、「ロボート開発に理想的な場所」と研究者らは説明している。(c)AFP