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 大分県を車で走ると、やたらとトンネルを通る。実は、大分はトンネルの数が47都道府県で最も多いのだという。

 国土交通省は「山など自然の障害物を通過するために設けられたもので、人や車が通行できる内空断面をもつ道路構造物」とトンネルを定義する。原則、使われているものを数えた国交省の2014年4月1日現在の統計で、大分県内のトンネルは551カ所。2位の北海道は440カ所だ。

 なぜ、こんなに多いのか。

 県道路保全課の担当者に聞くと、「久住山や祖母・傾(かたむき)山系など山がちで、リアス式の入り組んだ海岸線まで山がせり出すなどの地形が要因でしょうか」。でも、山が多いのは大分だけではない。すると「小藩分立だった歴史も一因かも」。江戸時代に八つの藩がひしめき、山を挟んで集落が分散した名残から、その間を行き来するためのトンネルが多く掘られたのではないか、という推論だ。

 実際に各地を訪ねてみた。

 国東市で海岸沿いの国道213号を北上すると、トンネルの前に番号のついた看板が立つ。「海岸線にトンネルが多く同じような景色が続くため、場所の目安としてつけられたと思われる」(県と市)。昔のトンネルと現在のトンネルが並走するところもあった。看板は15番まで続いた。

 リアス式海岸が延びる佐伯市。…

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