【9月9日 AFP】フランス首都パリ(Paris)のノートルダム寺院(Notre Dame Cathedral)付近で、ガスボンベ6本を積んだ不審な車が見つかった事件で、警察は8日、新たな暴力行為を計画していた容疑で女3人を逮捕した。うち1人は逮捕の過程で警官から発砲された。

 ベルナール・カズヌーブ(Bernard Cazeneuve)内相は、逮捕された容疑者の女3人は年齢19~39歳の「過激化した危険人物」で、「新たな暴力行為を…今にも起こそうと」準備を進めていたと述べた。

 警官に発砲された女は不審車の所有者の娘だった。ある捜査筋によると、3人はいずれもパリ南郊ブシーサンタントワーヌ(Boussy-Saint-Antoine)で身柄を拘束され、逮捕する際に警察官1人が刃物による切り傷を負ったという。

 この事件ではすでに兄弟2人とそれぞれの交際相手の女の計4人がすでに身柄を拘束されている。最初に逮捕され、6日から勾留されている男(34)とその交際相手(29)は、イスラム過激派とつながりがあるとして治安当局が身元を把握していた人物だった。

 上述の捜査筋によると7日遅くに男の弟(26)とその交際相手(26)も逮捕された。(c)AFP/Sophie DEVILLER