公開中の映画「シン・ゴジラ」の人気にあやかれたらと、九谷焼ウルトラマンシリーズ企画を手がけている石川県能美市の九谷焼彩匠会が8日、九谷焼ゴジラのフィギュア20体を報道関係者に披露した。

 同会によると、東京の伊勢丹新宿店で昨年から2回開いたウルトラマンシリーズの展示販売が縁で、映画配給元の東宝から九谷焼ゴジラの製作を6月下旬に依頼された。地元作家ら20人に、1体(高さ12センチ)ずつ絵付けをしてもらった。今月14~26日に同店で展示販売される。

 赤絵細描(あかえさいびょう)の第一人者、福島武山(ぶざん)さんのほか、青粒、金襴手(きんらんで)、吉田屋風など各作家が伝統技の粋を競い、それぞれのゴジラの身を彩る。価格は1体25万円から2万円まで。「ゴジラ人気に乗っかり、九谷焼をPRできれば」と彩匠会代表の岩田克久さん(51)は期待している。(福田純也)