クリントン氏 関連財団に便宜の疑惑が浮上

クリントン氏 関連財団に便宜の疑惑が浮上
アメリカ大統領選挙の民主党のクリントン候補が国務長官在任中、関連する財団の献金者に便宜を図っていた疑惑が浮上し、共和党は財団に国務省と交わしたメールをすべて公開するよう求めるなど攻勢を強めていて、選挙戦に影響を与えるのか注目されています。
民主党のクリントン候補は国務長官在任中、関連する財団から依頼され大口献金者と面会していたほか、クリントン氏の側近が献金者に仕事をあっせんするなど便宜を図っていた疑いが浮上しています。

これについて、共和党の全国委員会は29日、この財団に書簡を送り、事実関係を解明するため国務省と交わしたメールをすべて公開するよう求めました。この疑惑をめぐっては、共和党のトランプ候補が「献金者との癒着だ」と批判し、特別検察官を任命して捜査するよう要求するなど攻勢を強めていて、最新の世論調査でクリントン氏が献金者を特別扱いしていたと思う国民が54%に上ることがわかりました。

これに対してクリントン氏の陣営はツイッターで、「財団は慈善活動を行う偉大な団体だ」と反論していて、財団をめぐる疑惑が大統領選挙に向けて支持率でリードするクリントン氏の選挙戦に影響を与えるのか、注目されています。