政活費で高級弁当は自民党の「伝統」 元都議がテレビで開き直り

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   議会での政務活動費(政活費)の使い方が問題になる中、東京都議会で「会議費」として高級弁当代が支出されている問題が改めてクローズアップされている。

   この問題が2016年8月28日午後に放送された「ビートたけしのTVタックル」(テレビ朝日系)で取り上げられたが、かつて都議会議員だった自民党の松本文明衆院議員が、VTRを見ながら「うまいんだよ、これが」と述懐。会議費で弁当代を支出しているのは、会派では自民党だけだ。その理由を松本氏は「伝統」だと言い切り、他の出演者をあきれさせていた。

  • 番組に出演していた音喜多駿都議のブログでは、松本氏が「思わず『伝統』という素直な理由を口にしました」と、画面写真つきで振り返っている
    番組に出演していた音喜多駿都議のブログでは、松本氏が「思わず『伝統』という素直な理由を口にしました」と、画面写真つきで振り返っている

「効率的に会議を開くため」

   8月10日に都議会が公表した15年度の政活費の収支報告では、自民党は「会議費」として30回以上弁当代を支出。総額は250万円以上に及ぶ。最も高額だったのは銀座のすき焼き割烹店の弁当で、1つ2160円だ。公表された文書では、支出の理由を「効率的に会議を開くため」だと説明していた。番組でこういった実態がVTRで紹介されると、松本氏は

「こりゃあ、伝統だな。むかーしから」
「うまいんだよ、これが」

などとつぶやき、スタジオからは笑いも起きた。

   松本氏は1985年から2001年にかけて、4期16年にわたって都議会議員を務めた。VTRを見ながら口にした「つぶやき」の真意を司会者から聞かれると、松本氏は

「確かにうまい。だけど、それ、伝統というか...伝統ですね」

と同じ説明を繰り返した。都議会が定める弁当代の上限は3000円だが、実際に計上しているのは自民党のみ。番組の中では、

「政務活動費の使い方として、弁当代の支出はそぐわない」(公明党)
「都民の理解が得られにくい支出」(民進党)

といった他党の声も紹介された。だが、松本氏は

「たまたま、早くやめたか遅くやめたかの問題ではないでしょうかねー」

と意に介さない様子だった。隣に座っていた自民党の片山さつき参院議員は、松本氏の発言に失笑し、直後に手を口に当てて表情をこわばらせていた。

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