News Up ローカルヒーローなのに!?
特撮ヒーローのような格好で町のイベントに参加したり、特産品をPRしたりと、『地域の平和を守る』活動をしている「ローカルヒーロー」。
今や全国すべての都道府県に200余りのヒーローがいると言われ「ゆるキャラ」と並んで地域振興に欠かせない存在となっています。
ところが、近年では、本格派のヒーローの登場が目立つようになり「ローカルヒーローの地域性が薄れる」という矛盾した現象も起きています。
今や全国すべての都道府県に200余りのヒーローがいると言われ「ゆるキャラ」と並んで地域振興に欠かせない存在となっています。
ところが、近年では、本格派のヒーローの登場が目立つようになり「ローカルヒーローの地域性が薄れる」という矛盾した現象も起きています。
おととし始まったヒーローたちの祭典、「日本ローカルヒーロー祭」。
去年、千葉県で行われたイベントには、北海道から沖縄県までの全国81の団体のヒーローが参加して怪人との対決ショーなどが行われました。
家族連れなどのべ3万5000人が訪れ、ことしも10月1日と2日に千葉県で開催される予定です。
去年、千葉県で行われたイベントには、北海道から沖縄県までの全国81の団体のヒーローが参加して怪人との対決ショーなどが行われました。
家族連れなどのべ3万5000人が訪れ、ことしも10月1日と2日に千葉県で開催される予定です。
ローカルヒーロー 花盛り
おととし始まったヒーローたちの祭典、「日本ローカルヒーロー祭」。
去年、千葉県で行われたイベントには、北海道から沖縄県までの全国81の団体のヒーローが参加して怪人との対決ショーなどが行われました。
家族連れなどのべ3万5000人が訪れ、ことしも10月1日と2日に千葉県で開催される予定です。
去年、千葉県で行われたイベントには、北海道から沖縄県までの全国81の団体のヒーローが参加して怪人との対決ショーなどが行われました。
家族連れなどのべ3万5000人が訪れ、ことしも10月1日と2日に千葉県で開催される予定です。
1980年代から
ローカルヒーローの登場は意外に古く、記録が残っている中では1980年代ごろからで、大分県の「故郷戦隊ヒタシマン」や鹿児島県の「爆煙仮面カゴシマン」などが先駆けと言われています。
その後、全国に拡大し、今では全国すべての都道府県に200余りのヒーローがいると言われています。
中には、沖縄県の「琉神マブヤー」、秋田県の「超神ネイガー」、千葉県の「鳳神ヤツルギ」など、テレビ放送などで全国的な知名度をもつヒーローもいて、そうしたヒーローたちが集まった映画「日本ローカルヒーロー大決戦」も去年公開され話題になりました。
その後、全国に拡大し、今では全国すべての都道府県に200余りのヒーローがいると言われています。
中には、沖縄県の「琉神マブヤー」、秋田県の「超神ネイガー」、千葉県の「鳳神ヤツルギ」など、テレビ放送などで全国的な知名度をもつヒーローもいて、そうしたヒーローたちが集まった映画「日本ローカルヒーロー大決戦」も去年公開され話題になりました。
本格派が求められるあまり
全国のローカルヒーローの活動に注目して研究している城西大学経営学部の石井龍太助教は、ここ数年、名称に地名や特産品などを前面に出さないヒーローが、急速に増えていると指摘します。
例えば、東日本大震災の被災地の子どもたちを励ますために地元の団体が作った宮城県の「破牙神ライザー龍」。
地域性は背景程度にとどめられ、コスチュームの材質など見た目や設定のクオリティーの高さがとことん追求されています。
子どもたちの「本物のヒーローに会いたい」という思いに応えた結果です。
また、茨城県の「時空戦士イバライガー」。
地域で行われるショーなど演出でも、本格的なストーリー仕立てを目指した結果、これまでのように、地名へのこだわりなど地域性のアピールがあまり盛りこまれなくなりました。
同じご当地キャラでも、「ゆるキャラ」のほとんどが、地域や特産品の名称をもじり、見た目もかわいさやコミカルさを前面に出すこととは大きく異なっています。
「ローカルヒーローの地域性が薄れる」という矛盾した現象が起きているのです。
例えば、東日本大震災の被災地の子どもたちを励ますために地元の団体が作った宮城県の「破牙神ライザー龍」。
地域性は背景程度にとどめられ、コスチュームの材質など見た目や設定のクオリティーの高さがとことん追求されています。
子どもたちの「本物のヒーローに会いたい」という思いに応えた結果です。
また、茨城県の「時空戦士イバライガー」。
地域で行われるショーなど演出でも、本格的なストーリー仕立てを目指した結果、これまでのように、地名へのこだわりなど地域性のアピールがあまり盛りこまれなくなりました。
同じご当地キャラでも、「ゆるキャラ」のほとんどが、地域や特産品の名称をもじり、見た目もかわいさやコミカルさを前面に出すこととは大きく異なっています。
「ローカルヒーローの地域性が薄れる」という矛盾した現象が起きているのです。
求められるかっこよさ 制作資金に余裕も
石井助教は、「まずは作り手、それに受け手の子どもや親たちまでが、単なる特撮ヒーローのパロディーや『学芸会レベル』の衣装などのかっこわるさに飽き足らず、本格的なヒーロー、メジャー化を求めるようになってきている。
そして、当初はボランティアや個人が支えていたヒーローの活動を、最近は企業などが支援するケースも増え、制作資金に余裕が出ていることも背景の1つにあるのではないか」としています。
「地域のために役立ちたい!」という思いは共通だと思われますが、本格志向が進むなかで、活動がどのように変わっていくのか、ローカルヒーローたちの活躍に今後も注目です。
そして、当初はボランティアや個人が支えていたヒーローの活動を、最近は企業などが支援するケースも増え、制作資金に余裕が出ていることも背景の1つにあるのではないか」としています。
「地域のために役立ちたい!」という思いは共通だと思われますが、本格志向が進むなかで、活動がどのように変わっていくのか、ローカルヒーローたちの活躍に今後も注目です。