河川敷で少年死亡 知り合いの少年出頭し関与認める供述

河川敷で少年死亡 知り合いの少年出頭し関与認める供述
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23日、埼玉県東松山市の河川敷で、16歳の少年が死亡しているのが見つかった事件で、知り合いの10代の少年が親に付き添われて警察署に出頭し、事件への関与を認める供述を始めていることが捜査関係者への取材でわかりました。警察は少年どうしのトラブルがあったとみて、詳しいいきさつを調べています。
23日午前8時ごろ、埼玉県東松山市を流れる都幾川の河川敷で、埼玉県吉見町に住む、井上翼さん(16)が、体の一部が砂利に埋もれた状態で死亡しているのが見つかりました。
警察は、井上さんが何らかのトラブルに巻き込まれたとみて捜査を進めていたところ、24日未明、知り合いの10代の少年が親に付き添われて警察署に出頭し、事件への関与を認める供述を始めていることが捜査関係者への取材でわかりました。
警察によりますと、井上さんの知人は、出頭してきた少年が「井上さんに危害を加えた」という趣旨の話をしているということです。
警察は、少年どうしのトラブルがあったとみて、出頭してきた少年から事情を聴くなどして、詳しいいきさつを調べています。
井上翼さん(16)は、遺体で見つかった埼玉県東松山市の河川敷から10キロほど離れた隣町の吉見町で、両親と兄、それに双子の弟の合わせて5人で暮らしていたということです。
井上さんは地元の中学校を卒業したあと、去年4月から鴻巣市にある定時制高校に通っていました。

高校によりますと、井上さんは文化祭でクラスの企画に積極的に参加するなど、明るく人なつっこい性格だったということです。しかし、その後、去年11月に退学し、友人などによりますと、最近はコンビニエンスストアでアルバイトをしていたということです。

井上さんの自宅の近所に住む女性は「いつも大きな声であいさつしてくれる礼儀正しい子でした。両親が共働きなので家事も自分でやっていて、洗濯物を干す姿をよく見かけました。修学旅行に行った時にはお土産を買ってきてくれる優しい子でした」などと話していました。
埼玉県東松山市の河川敷の近くに住む72歳の男性は「近所でこのようなことが起きて本当に驚いている。この場所は、小学生や中学生が川遊びをしたり、花火をしたりしていて、たまり場になっていた。中には、たばこを吸うような子もいた。私も高校生の孫がいるので、同じ年代の子が事件に巻き込まれて心が痛い」と話していました。

また、東松山市内に住む70代の夫婦は「若い子が事件に巻き込まれたと聞いて、手を合わせたいと思って来ました。何が起きたのかわかりませんが、本当にかわいそうです」と話していました。