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　福岡県須恵（すえ）町須恵の住宅で１０～３歳の４人兄妹の遺体が見つかった事件で、うち１人への殺人容疑で逮捕された母親で無職の淵（ふち）純子容疑者（４１）が「子どもも私も死なないといけない」と供述していたことが、捜査関係者への取材でわかった。県警は、精神的に不安定な状況が背景にあったとみて慎重に調べる。

　捜査関係者によると、淵容疑者の夫（３９）は県警に「最近、妻の様子がおかしかった」と説明。淵容疑者は事件の数日前、「家に盗聴器が仕掛けられている」「家のドアが開けられている」などと１１０番通報していた。いずれもそうした事実はなく、思い込みだったと県警はみている。

　捜査１課によると、死亡した町立須恵第二小５年の俊介君（１０）、双子で同小１年の美唯（みゆ）さん（６）と美菜さん（６）、美桜（みお）ちゃん（３）の遺体は２２日朝、布団の上で並んで見つかった。死因はいずれも首を絞められたことによる窒息死だった。

　淵容疑者は、同日未明に美唯さんの首をケーブルで絞め、殺害したとして逮捕された。就寝中を狙ったとみられ、他の３人についても殺害をほのめかす供述をしているという。（緒方雄大、大野択生）