ロボコン国際大会 東大は準決勝で敗退

ロボコン国際大会 東大は準決勝で敗退
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アジア・太平洋地域の学生が手作りのロボットでアイデアと技術を競う「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」がタイの首都バンコクで開かれ、東京大学は準決勝で敗退し、マレーシア工科大学が優勝しました。
この大会は、アジアと太平洋地域にある280余りの放送機関でつくるABU=アジア太平洋放送連合が毎年開いているもので、ことしはタイの首都バンコクで21日に、16の国と地域から17の大学が参加して行われました。
ことしの競技は、単独では走ることができないロボットを、もう1台のロボットが風や磁力を使って動かし、坂道やカーブのあるコースを通り抜けたあと、最後にポールを登って、頂点にプロペラを取り付けるまでの速さを競いました。
試合では、日本代表の東京大学が、中国代表の東北大学と準決勝で対戦し、高度なセンサーを駆使した緻密な動きで難なく課題をクリアしましたが、僅か2秒の差で惜しくも敗退しました。
東京大学の田中敬さんは「この1年で一番楽しい試合でした。中国チームと戦うことが1つの目標だったので、負けてはしまいましたが、競り合うことができてうれしく思います」と話していました。
決勝では、中国代表のチームが、ポールにプロペラを取り付けるところでつまずき、マレーシア工科大学が初めての優勝を果たしました。
マレーシア工科大学のリム・ウェンジンさんは「マレーシアにとって初めての優勝なので、とても誇りに思います。メンテナンスを欠かさず、諦めずにやったことが勝利につながったと思います」と話していました。
大会のもようは来月22日の午前10時5分からNHK総合テレビで放送される予定です。来年の「ABUアジア・太平洋ロボットコンテスト」は東京で開かれることになっています。