ソウル=牧野愛博
2016年8月15日19時20分
ソウル中央地方検察庁は12日、北朝鮮の工作機関、偵察総局と連携して軍事転用が可能な大型タイヤの対北朝鮮輸出などを図ったとして、59歳と47歳の韓国人男性2人を国家保安法違反の罪で起訴した。
同地検によれば、2人は2014年11月から15年6月にかけ、中朝国境地帯の中国・丹東で偵察総局の工作員と接触。軍事転用物資の北朝鮮への輸出や米軍関連物資の収集などの依頼を受けた。
2人は15年6月、韓国から中国・大連経由で、軍用車両が使用できる大型タイヤを北朝鮮に輸出しようとしたが、中国税関が摘発して未遂に終わった。
59歳の被告は、15年4月から5月にかけ、偵察総局の工作員から依頼を受け、偽ドル紙幣を韓国で流通させることが可能かどうかも探ったという。ソウル地方警察庁が捜査中、被告らが所持していた偽の100ドル札を押収した。偽札は透かし絵なども入り、外見だけでは区別がつきにくい中級レベルの偽札だったという。(ソウル=牧野愛博)
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朝日新聞国際報道部
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