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 中国天津市で昨年8月、危険化学物質の保管施設が爆発し、160人を超える死者が出た事故から12日で1年。今も現場には汚染が残り、住民が負った傷も癒えていない。

 事故は、シアン化ナトリウム680トンなどの危険物質を保管していた沿岸部の施設で発生。跡地では12日現在も土壌汚染の処理が終わらず、地元政府が7月末までに跡地に完成させるとしていた「海港エコ公園」も着工できていない。

 地元政府は今月10日、現場周辺の復旧状況を公表し、周辺の大気や水質については問題ないとした。さらに昨年の市の収入や固定資産投資は前年より伸びたなどとして、日系企業を含む周辺の工場や商業施設が一時休業に追い込まれた事故にもかかわらず、経済成長に大きな影響はなかったとアピールした。

 一方で、負傷者27人が今も入…

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