黒岩知事 事件あった施設「改修か建て替え必要」

黒岩知事 事件あった施設「改修か建て替え必要」
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相模原市の知的障害者施設で多くの入所者が刃物で刺されて死傷した事件で、神奈川県の黒岩知事は11日、事件後初めて現場を視察に訪れ、多くの部屋が使えなくなっている施設の復旧に向けて、改修か建て替えを行う考えを示しました。
事件があった相模原市緑区の津久井やまゆり園を訪れた黒岩知事は、警察の現場検証が終わったことを受けて、事件後初めて現場の部屋などを視察し、職員などから話を聞き取ったということです。
視察を終えた黒岩知事は「生々しい現場を見て、この施設の中で入所者のケアを続ける職員などの精神的なプレッシャーは計り知れないと思う」と述べました。そのうえで、「現場の部屋は清掃すれば済むものではなく、改修や建て替えが必要だと感じる。施設の再生のシンボルが必要だという声もあり、全力を尽くしたい」と述べ、施設の復旧に向けて改修か建て替えを行う考えを示しました。
県は今後、入所者の家族の意向を聞き取ったうえで最終的な方針を決めることにしていますが、これと合わせて、現在施設の体育館などで生活している入所者の、一時的な受け入れ先の確保を急ぐことにしています。