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 沖縄県・尖閣諸島周辺の日本領海に中国公船が侵入を繰り返していた問題で、領海の外側の接続水域にとどまっていた中国公船9隻が、11日朝までに退去した。海上保安庁が発表した。接続水域から中国公船がすべていなくなるのは8日ぶり。

 海保によると、中国公船は3日に3隻が接続水域に入って以降、8日には最多の15隻が入り、領海への侵入も28回あった。周辺の海域には一時、中国漁船が約400隻集まっていたが、漁船の数は減ってきているという。

 接続水域内での中国公船の航行をめぐっては、日本外務省が10日まで6日連続で抗議し、退去を求めた。接続水域内の公船がゼロになったことについて、外務省幹部は「今後も状況を見守っていく必要がある」と話している。