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2016年08月09日 08時14分 UPDATE

Pokemon GOで鬱病も改善 引きこもりの少女に起きた「奇跡」 ARと精神疾患、学者に評価の動き (1/5)

Pokemon GOが、鬱病や社交不安障害といった精神疾患の改善に効果があるという話が欧米で出始めている。

[産経新聞]
産経新聞

 さて、今週ご紹介するエンターテインメントは、いま世界中を大騒ぎさせているあのゲームに関する意外なお話です。

 まず米や豪州などで7月6日、続いて英や独など欧州の主要各国で7月13〜17日、そして日本でも7月22日から無料配信が始まったスマートフォン向けのゲーム「ポケモンGO(ゴー)」。

 もはや説明の必要はないかもしれませんが、衛星利用測位システム(GPS)などの位置情報を利用し、スマホの地図上に表示された位置まで移動すると、スマホの画面に映し出された現実の風景にポケモンが出現し、捕獲や対戦ができるというものです。

画像 ポケモンGOでうつ病などの精神疾患が改善した患者の声などを伝えた7月13日付英紙インディペンデント電子版

 AR(拡張現実)という最新のテクノロジーを駆使し、アニメの世界の生物、ポケモンを現実世界で探し歩くというゲームだけに、熱中し過ぎたプレーヤーが起こすあんなことやこんなことが世界的に問題視され「人の迷惑も考えろ」との非難の声も出ているわけですが、一方で、何とこのゲームが、鬱病や社交不安障害(SAD)といった精神疾患の改善に効果があるという話が欧米で出始めているのです。今週の本コラムでは、そんなポケモンGOの意外過ぎる“効果”についてご説明いたします。

“進化”した少女「医者・セラピストよりも、ポケGOが効いた!」

 7月17日付のカナダ放送協会(CBC)の電子版によると、カナダ西部アルバータ州のセント・アルバートに住む女流作家、ビリー・ミホランドさんの孫娘エデンさん(15)は重い社交不安障害(SAD)でこの7年間、自宅に引きこもったままでした。学校に行くと、他人とうまく接することができないことに対する不安でいっぱいになるからです。

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