Kindle Unlimited は公正な市場なのか? ほか 議論・乱闘が興味深い件

day4
こんにちは、きんどるどうでしょうです。遂にはじまった電子書籍読み放題サービスをめぐって場外乱闘や議論が興味深いのでシェア。

Kindle Unlimitedに詳しく無い方は問題の全体をザックリ解説しているライター・鷹野さんの『Kindle Unlimited開始でKindleダイレクト・パブリッシング(KDP)冬の時代が到来? 出版社が優遇され過ぎ』という、個人出版物と出版社の商業作品の格差についてのエントリーを読んでください。

この問題について、わたしは外部の立場から見て概ねおなじ認識をもっています。その上で、読み放題をどう使えば電子書籍でたくさん儲かるかなぁという視点しかもってなかったので以下の殴り合いが非常にきになる。

Kindle Unlimitedは公正なのか公正取引委員会に問い合わせてみた

いやぁ、本当にナルホドと思わせるアプローチ。たしかに、個人は読まれたページ数×固定費で、出版社は10%読まれたら定価というのは公正な競争とは言えないですわなぁ。市場のルールを決めるのはAmazonとは言え、たしかにこいつはあんまりだわ。

ITmediaの記事『Kindle Unlimitedは出版側にとって神か悪魔か』では”同人誌では一冊24ページでも500円程度の値付けが標準的。そして売れればその大半が作家の収入になるのに対し、Kindle Unlimitedでは一冊読まれても約20円しか作家に報酬が入りません”なんてコメントされてますが、これが出版社経由だと10%読まれたら500円で売れたカウントなんだもの。

12日までにされるAmazonの回答を注意深く待ちたいですね。

電子書籍ビジネスに取り組むマンガ家・佐藤秀峰さんが鷹野さんを嘘つきと言っちゃう

『ブラックジャックによろしく』『海猿』などを代表作に持つマンガ家・佐藤秀峰さんは自身でも電子書籍ビジネスに取り組んでいます*。その立場で、鷹野さんの現状分析を嘘と憶測と言い切っちゃった。

この件に関して、佐藤秀峰さんは自身のFacebookで補足のコメント。鷹野さんはそれに対する反論を公開

外部から見てる限り、佐藤さんの電書バトは取次サービスだから個人(KDP)とは扱いが違うんだよなぁ……ということで、勘違いの上でのコメントに見えるから、ここは素直に誤りを認めた方がとおもうんですよねぇ。

何より、両者が事例として取り扱ってる陽崎杜萌子さんは佐藤秀峰が主催するWEBコミック誌『漫画onWeb』に参加してるから板挟みになっちゃってそうで可哀想だ。ただ、本件はまだ継続中なのでみなさんも興味深く見守ってもらいたい。

※参考:電子コミック「11円」セールで売り上げ3億円超 トップ作家に印税1億3000万円 「常識打ち破る数字」「電書バト」電子コミック11円セールで売上総額3億円超の衝撃とAmazonのエブリデーロープライス戦略

唯一のKDPベストセラーマンガ家・鈴木みそさんがUnlimitedから撤退を示唆

いやねェ……ホントにわたしも自著がKindleUnlimited対象ですが、まったく儲からないんですよねぇ。読まれた数字はギュンと伸びましたが、数万ページ読まれて数千円だもんなぁ。

適当にネットから画像をとってきて写真集を著作権無視して販売してる業者のほうがよほど儲かってるんじゃないかと思うよ。正直、マジメにやってる人がバカを見るような現状について不快。

Kindle Unlimitedを使うより、取次業者経由でKoboやBookLive!で値下げしてKindleプライスマッチの差額で儲けを狙うほうがお金になる*んだぜ。アホらしい。

その他、Kindle Unlimitedに関する識者の興味深い意見

また、気になるモノがあれば随時追記していきますね。

[スポンサーリンク]

Follow Me!!

更新通知を受け取る

image/svg+xml ブラウザでプッシュ通知
  • 新着記事
  • セール関連記事
  • 人気記事