無色透明に澄み切った雫の中に込められたこだわり。米と水、自然の恵みを大胆に使って生み出された繊細な味、香り。そして、長い歴史の中で育み、進化させてきた技術。日本人が、日本人のために生み出した究極の飲み物、それが日本酒なのである。 知って欲しい、日本酒がどのようにして作られているかを。感じて欲しい、そのこだわりを。そして何より楽しんで欲しい、あなただけの楽しみ方で。 日本全国の酒蔵をめぐるのもいいだろう。イベントを満喫するのもいいだろう。ここでいろんな種類の日本酒について学ぶのもいいだろう。 日本酒を愛するニッポン男児、大和なでしこ!今日も日本酒片手に宴の始まりだ!
お酒や食事の美味しさにつられて、宴会の雰囲気が楽しくて、良いことがあって、嫌なことがあって…お酒を飲みだすといろんな誘惑に負けてつい飲みすぎてしまったという失敗をしたことがあるという方は多いと思います。
特に二日酔い。せっかく楽しかった宴会、飲み会も、翌日のだるさのせいで、一気にテンションダウン。こんなことなら飲まなければよかったと後悔する日々を送っている方もいることでしょう。では一体なぜ、人は二日酔いをするのでしょうか?ワインは酔いやすい?日本酒は二日酔いしやすい?ビールの二日酔いは他の酒に比べてつらい?その真意はいかがなものでしょうか。
そこで今回は、二日酔いしないお酒の飲み方・選び方から、二日酔いに効く解消方法まで、お酒を飲む人なら押さえておきたい二日酔いに関する知識について説明したいと思います。
現在、日本にはたくさんのお酒が流通しており、日本酒だけでも約15,000種、そこにビールやカクテル、焼酎やワイン、ブランデー、ウィスキーなど、数えきれないほどのお酒があり、自分の好みのお酒を自由に選ぶことができます。翌日に何も予定が入っていない、二日酔いするほど飲まないというのであれば、自分の好きなお酒を楽しめばいいのですが、仕事やデート、行事など、外せない予定がある人はそうも言ってられません。
では、どのようなお酒が二日酔いしにくいお酒なのでしょうか。
お酒は製造過程によって大きく二つに分けると分けると、醸造酒と蒸留酒に分けられます。
では、醸造酒、蒸留酒にはどのようなものがあるでしょうか。
日本酒と焼酎の違いについて理解していない方はたくさんいらっしゃると思いますが、これでその違いが分かった思います。また、ワインとブランデーは醸造、蒸留の関係にあつことを知らなかった方、ぜひこの機会に憶えておきましょう。
醸造酒と蒸留酒の違いについて、またどのお酒が醸造酒、蒸留酒であるかについて、理解していただけたと思いますが、ではなぜ醸造酒のほうが蒸留酒より二日酔いしやすいのでしょうか。
その原因は醸造酒に含まれている不純物です。不純物といっても体に悪いものや害を及ぼすものというわけではありませんが、醸造酒にはフーゼル油やタンニンと呼ばれるものが含まれています。これらの物質が二日酔いの原因になっていると言われているのです。そのため、これらを煮沸して純粋な液体だけを取出した蒸留酒の方が二日酔いしにくいと言われているわけなんですね。特に白ワインは赤ワインよりもこの不純物が少ないため、一般的に酔いにくいと言われています。
醸造酒と蒸留酒を比べてみると蒸留酒の方が酔いにくいということがわかりましたが、では蒸留酒の中でもさらに酔いにくいお酒とはどのようなものでしょうか。蒸留酒をさらに二つに分けてみると次のように分けることができます。
メタノールやエタノールはアルコールの一種で、メタノールはエタノールより体の中に留まる時間が長いため、二日酔いになりやすいと言われています。また、メタノールは体から出ていきにくいだけではなく、めまいや吐き気、頭痛などの原因となる有毒物質であるため、メタノールを含んでいる上記のようなお酒は酔いやすいともいえます。メタノールは蒸留酒だけでなく、一部の醸造酒にも含んでいますので、少し変わったビールや日本酒などを飲む際にはメタノールが入っていないことを確認しておきましょう。
醸造酒か蒸留酒か、またメタノールを含んでいるかどうか、の他に、お酒の席でよく聞かれる言葉として「安い酒は酔いやすい」というのがありますが、果たしてこれは本当のことなのでしょうか。
結論から言いますと、安い酒ほど酔いやすいというのは本当のことです。理由を考えてみると簡単なことなんですが、高い酒は安い酒に比べて作業工程に、よりコストと時間をかけているということが言えます。では、作業工程にコストと時間をかけるどのような点で酔いにくい酒になるのでしょうか。
これに関してはおよそ2点、不純物を限りなく取り除くことができる、そしてメタノールやその他のアルコール添加の必要がなくなる、ということが言えます。不純物を取り除くための加熱作業は同時に純粋なアルコール度数を高めるという効果もありますが、その過程にコストを割けない安いお酒は、メタノールやその他のアルコール添加物を加えることで、酔いやすいお酒を造るしかないのです。そのため安いお酒には、不純物やメタノール、その他のアルコール添加物が混ざっており、二日酔いの原因となっているのです。
気を付けていても飲み会や宴会のパワーには逆らえず、ついつい飲みすぎて二日酔いになってしまった、という方も多いと思いますので、簡単な解消方法についても説明していきましょう。
と、その前に、なぜ人はアルコールを摂取すると頭痛や吐き気を催すのでしょうか。また、少ししか飲んでいないのにすぐに酔いつぶれる人、どれだけ飲んでも一向に気分が悪くならない人の違いはどこにあるのでしょうか。
まず、お酒を飲むと頭痛や吐き気がする理由について説明しますと、人間は体内に入ったアルコールをまずアセトアルデヒドという物質に分解し、その後、アセトアルデヒドを水と二酸化炭素に分解することでアルコールを体外に排出するのですが、アセトアルデヒドという物質は有毒であり、その毒性が比較的強いため、分解されずに体内に残ってしまうと頭痛や吐き気などの症状を引き起こす原因となってしまうのです。
少ししか飲んでないのにすぐに酔いつぶれてしまう人は、この有毒なアセトアルデヒドを分解する代謝能力が低く、すべてのアセトアルデヒドを分解することができません。反対に、どれだけ飲んでも酔いつぶれない人、二日酔いにならない人は、代謝能力が高く、アセトアルデヒドを分解する能力に長けているということが言えます。
そのため、二日酔いになった時の解消方法として考えられるのは、アセトアルデヒドを早く分解するための代謝能力の活性化、サポートをすることです。では、どのようにして代謝を促してあげればいいのでしょうか。飲む前、飲んだ後、そして飲んだ次の日の朝に分けて対策と対処法をみていきましょう。
日本酒は醸造酒であるため、蒸留酒よりも酔いやすく、二日酔いになりやすいとされていますが、番外編とししてその日本酒を二日酔いになりにくいように飲むための方法について説明します。
以上が二日酔いの対策、対処法になります。上記はあくまで対策や対処法であり、体質によっては効果の薄いものもあり、絶対的に効くものではありません。また一番の対策は飲みすぎないこと、これに尽きます。家に着くまでが遠足です、とはよく言われたものですが、次の日の予定も含めて飲み会・宴会を楽しみましょう。