空売り投資家グラウカス、伊藤忠を日本初の標的に-会計手法批判
物言う空売り投資家の米グラウカス・リサーチ・グループが27日、伊藤忠商事についてリポートを取引開始前に発表した。同社の会計手法を批判し、株価急落の見通しを示した。伊藤忠株は4.8%安で同日の取引を開始した。
グラウカスは40ページを超えるリポートで、伊藤忠の投資判断を「強い売り推奨」で開始。株価は最大50%下落するとしている。同社の広報担当、梅本良徳氏はブルームバーグの電話取材に対し、リポート内容を確認後にコメントすると述べた。
伊藤忠商事ビル
Photographer: Akio Kon/Bloomberg
同リポートでグラウカスは、伊藤忠に空売りポジションを保有していると説明している。グラウカスが日本で標的とする銘柄は伊藤忠が初めて。調査ディレクターのソーレン・アンダール氏は6月のインタビューで、日本市場への参入に役立つよう日本人アナリストを雇ったと話していた。