31歳被告の死刑が確定へ
同居女性の祖母と母を包丁で刺殺
長崎県西海市で2011年12月、ストーカー被害を訴えていた女性の家族2人を刺殺したとして殺人罪などに問われた筒井郷太被告(31)の上告審判決で、最高裁第1小法廷(池上政幸裁判長)は21日、被告の上告を棄却した。死刑とした1、2審判決が確定する。小法廷は「身勝手な動機に酌量の余地は全くなく、刑事責任は極めて重大だ」と述べた。
1、2審判決によると、筒井被告は千葉県習志野市で同居していた女性が西海市の実家に連れ戻されたと考え、家族を皆殺しにしてでも連れ戻そうと計画。11年12月、女性の祖母(当時77歳)と母(同56歳)を包丁で刺殺し、財布を盗むなどした。【島田信幸】