JR西社長&法曹界が危険回避呼びかけ
全世界で大ヒット中のスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO(ゴー)」でプレーヤーのモラルが社会問題化する中、JR西日本の来島達夫社長が20日、日本配信を前に「熱中するあまり、事故やトラブルに巻き込まれることを懸念する」との見解を示した。
歩きながらスマホを操作することについて「ホームでの人身事故の大きな原因の一つ。やめていただきたいと繰り返し申し上げてきた」と強調。その上でポケモンGOに関して「どういう啓発がいいのかを考えていく必要がある」と述べた。
“ポケモンGOフィーバー”は法曹界も動かした。弁護士団体「自由法曹団」の新潟支部が同日、危険回避などのため小中学生に適切な遊び方を呼び掛けるよう、新潟市教育委員会に申し入れた。各国でゲームに夢中になって事故に遭うなどの問題が相次いでいるため。
申し入れでは、夏休み前に(1)これまでに海外で起きた問題について話す(2)保護者同伴を推奨(3)不適切な場所で遊ばない−−などと指導するよう求めている。
美術館や宗教施設、営業時間外の動物園など、連日、ポケモンプレーヤーの不法侵入が報道されている米国では19日、10代の3人が、ポケモンを探すために中西部オハイオ州のペリー原発の敷地に入り込む事件が発生。共同電によると、気付いた警備員に追い出されたが、米原子力規制委員会(NRC)は「(核物質のある)原発は厳重に守られ、警備員は銃で武装している」と強調。「もっと深刻な結果になった可能性もある。原発はピカチュウを探す場所ではない」と注意を促した。(スポニチ)