【18歳でもわかる】選挙権引下げになった理由と選びかた
6月22日に参議院選挙が公示され、選挙運動がスタートしました。今回の選挙で今までと大きく違うのが、18歳から投票に参加できるようになったこと。お酒やタバコはまだNGだけど、18歳といえばアルバイトや仕事をしている人も結構少なくない年。社会の仕組みなどにもなんとなく理解してきている人も多いのでは?
でも、10代諸君には、いきなり「選挙権どうぞ!」って言われても、「誰に投票すればいいの?」と迷っているのでは。そこで、「なぜ引き下げが行なわれたのか」「参議院選挙で争われている論点」について解説します。
18歳の選挙権、海外ではベター
2015年6月、「国民投票法」という法律が改正され、憲法を改正するかどうかを決める国民投票に参加できる年齢が18歳に引き下げられたんです。そのときに「国政選挙で投票できる年齢も18歳にしよう!」と国会で決まり「18歳選挙権」が実現したのです。実は、海外ではもともと18歳以上に選挙権を与えている国がほとんどなので、日本も諸外国と足並みをそろえたことになります。
今回の参議院選挙の争点は?
では今回の参院選の争点についてお教えしましょう!ヒトコトでいえば「安倍政権が進めてきた政策を今後どうするか」。アベノミクスと呼ばれる経済政策を今後もすすめるのか、テロ対策のためにつくられたともいわれる安保法案を廃止するのか、憲法改正をするべきなのかなどがあげられます。
消費税の増税も争点となるのではといわれていましたが、安倍首相が参院選の公示直前になって「消費税10%は先送りする」と宣言しました。そのため今回は争点になりませんが、今後どのタイミングで消費税10%を実現するのか、政府の動向が注目されますね。
参院選が終われば、すぐ都知事選
参院選の投票日は7月10日ですが、その直後7月14日から今度は都知事選がスタート。東京都民の18歳以上はひと月に2度も投票の選択を迫られるのですよ。
政治資金を私的な目的で使って問題となり、あれだけ騒がれた舛添元都知事は記憶に新しいことでしょう。その後任は誰になるのか、都民のみならず全国から注目されています。
アルバイト事情だって左右される
選挙結果では、アルバイトの形態や賃金にも変化があるかもしれません。高校を卒業したら仕事しようと思っている人はモチロン、今アルバイトしている人も、これからアルバイトを考えている人も、働いて稼ぐお金のシステムが変わってしまうことだって、政権によっては変わることもあるのです。今まで政治とかキョーミないしとスルーしていた10代のみなさん、選挙権引下げを機会にニュースやネットニュースの「社会」で理解して、少しオトナになってみましょう。そして誰に政治を託していいかをしっかり考えて、投票に行ってみてくださいね。
<参考文献>
朝日新聞「(ニュースのおさらい ジュニア向け)選挙権、なぜ18歳に引き下げ?」
<http://www.asahi.com/articles/DA3S11842053.html>
Yahoo!ニュース「参院選公示、問われる安倍政治 アベノミクス・安保法」
<http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160622-00000050-asahi-pol>
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