リオ五輪まで1か月 治安対策強化

リオ五輪まで1か月 治安対策強化
リオデジャネイロオリンピックの開幕まで1か月となり、ブラジル政府は警備に当たる警察や軍の人員を増やすなどして治安対策の強化に乗り出しました。
リオデジャネイロオリンピックの開会式まで1か月となった5日、大会の警備に当たる国家治安部隊の出陣式が行われ、モライス法相が1000人の隊員を前に「ブラジル国民と海外から訪れる人たちの安全を保障しなければならない」と訓示しました。
国家治安部隊の隊員たちは、5日から競技会場の警備を始めたほか、警察や軍も空港や街頭などで警備に当たる人員を増やし、治安対策の強化に乗り出しました。
リオデジャネイロでは、合宿中の代表選手などが強盗の被害に遭うケースが相次いでいるほか、大会期間中に救急患者を受け入れる病院が武装グループに襲撃され、1人が死亡する事件も起きています。
さらに給料の未払いなどを理由に、警察官の一部が断続的にストライキを行うなど治安対策への懸念が高まっています。
ブラジル政府は大会期間中、8万5000人の態勢で警戒に当たることにしていますが、治安を維持できるのかどうか、大きな課題となっています。