各社、懸命に安否確認
救出された40代の渡辺玉興さんが勤務する建設コンサルタント会社「アルメックVPI」(東京都新宿区)は2日、取材に応じ、渡辺さんのほかに現地で働く社員3人と連絡が取れていないことを明らかにした。
同社の担当者によると、同社は海外事業本部に所属する渡辺さんを含む社員4人を現地に派遣していた。渡辺さんが救出されたことは報道を通じて知ったという。
他の社員は30代の男性、40代と20代の女性。4人は道路計画の立案プロジェクトで6月から現地に出張し、ダッカ市内のホテルに滞在していた。
また、建設コンサルタント会社「オリエンタルコンサルタンツグローバル」(東京都渋谷区)は2日、バングラデシュに派遣している男性社員3人の安否が不明になっていることを明らかにした。
同社の広報担当者は「襲撃事件の発生直後から現地社員に連絡しようとしているが、3人とはいまだ連絡が取れない。JICAが記者会見で明らかにした以上の詳細は分からない」と困惑気味に話した。
一方、安否不明の日本人が勤務しているとみられる東京都中央区の建設コンサルタント会社には報道陣約20人が詰めかけた。電話取材に担当者は「対応できる者がいない。詳しいことは外務省に聞いてほしい」と慌ただしげに話した。【山田麻未、福島祥、山本将克】