こんにちは。中村です。
知ってる人は知ってるかもですが、実は僕、Kaizen Platform,Inc.でもちょいちょい仕事してたりします。が、先日唐突に発表された『Kaizen Platform、電通PMPと連携した広告クリエイティブ改善ソリューション提供へ』というニュースにはビックリしました。
いやだって結構な頻度でKaizen行ってましたけど知らなかったんですもの。
なので、今回は僕同様にこのニュースが気になって気になって仕方なかった方のために(という言い訳で)Kaizen Platform,Inc.CEOの須藤さんと、JP Country Manager 北さんに直撃取材を敢行。
ウワサのKAIZEN Adって結局どんなサービスなの?を、金額含めかなり具体的に聞いてきました。
まずはインタビュー前に「KAIZEN Ad って何?」という部分だけザッと解説していきます。
上述のように僕自身も知らなかったんですが、お二人から聞いた話を総合すると以下のような感じになるみたいです。
要するに1パック10万円で20本バナークリエイティブを作ってもらえて、それが広告配信管理画面と連携しているので、ライトに『クリエイティブ変えてみようPDCA』ができるサービス。
てことらしいです。(KAIZEN Adはこちらから問い合わせ可能)
もうこれだけで「おぉすごい。欲しい」になってしまいますが、今回はその発足の経緯や見立て、今後の方針など聞いてしまいたいと思います。
―さてさっそくですが、KAIZEN Adを始めた経緯など、教えていただけますか?
当時はバナーの配信とLP側デザインを機械学習で自動最適化させよう!て考えていて、かなり大量のテストをやってました。
おぉ。まさかの機械学習。
確かに、もしそんなものが実現したら広告業界のみならず革命的ですね。
しかし…「やってた」とは?
AかBか?ではなく、A&Bでユーザー毎に個別最適化できるんじゃないか?と思ったんだけど、ものすごく難しかった。
で、精度を上げるにはものすごい数のトランザクションが必要で、そもそもそんな規模のクライアントはそこまで多くなくて…
なるほど。そもそもデータ不足ということですか。
と、いうよりそこまで大きなマーケットになり得ないな。といった感じでしょうか?
社内にも内緒で、かなりひっそりとスタートしたんですよ。
入稿して、クリエイティブ毎に評価して、次何しようか?を考えて制作会社に発注するのがとにかく面倒で手間がかかる。
入稿部分や管理部分は代理店にお願いできても、発注部分は自分たちでやらなきゃいけない。なので、この部分の手間がなくなれば広告の改善は進むはず。というのが着想のポイントですね。
なるほど。確かに。
「こういうバナーを作って広告として回そう!」と思いついたとしても、それを制作側に伝えるライトなディレクションが非常に面倒くさい…。
なんというか痛いほど分かります。時間むっちゃかかりますもんね。
なら、カンタンに別デザインを発注できて配信先毎の成果を見られるツールがあればいいじゃないか!て考えたんですよ。
僕が昔やっていた『C-Team ※』に考え方自体は近いんですが、とにかくある程度数を試せるようにしてあるんですよ。
―しかし、数を打つ!というただそれだけでは中々PDCAが回っていかない…ような気もしますが?
どこに出るか分からない。つまり…ユーザーがどんな心理状態なのか良くわからない状態になってしまうので、改善しにくいんですよ。
おお。。。恥ずかしながら今知りました。そんな広告の出稿方法もあるんですね。
確かにターゲティングしつつ枠を固定する…なんて出稿が可能なら、確かにKAIZEN Adの設計はドンピシャ。
仮説立てた特定の心理状態のユーザーに対し今刺さるバナーは何か?を試しまくればいいわけですから、しっかりPDCAが回っていくイメージ出来ますね。
―さて、KAIZEN Adの可能性については感動させていただきましたが、そろそろ『画面』見せていただくことなどは…できますか?
まぁ、こんな感じですね。
バナークリエイティブが集まった所。ここから採用するバナーを選択する。
各クリエイティブ毎に出力される成果グラフ画面。クリエイティブ×出稿先ネットワークで個別に出力可能。(※画面はテスト用のもの)
細かく細かく ”お気に入りのバナー” を仕上げるより、ユーザーに聞いてみるべき。というKaizenの基本的な考え方と一緒ですね。
確かに。ぶっちゃけバナーのクリエイティブってこだわり始めたらキリないですし、何より『それがユーザーに刺さるかどうか?』はやってみなくちゃわからない。
そしてその”やってみる”を実践して仮説を出すには数と回数が必要で。つまり「差し戻しNG」というルールになっているんですね。
なんというか…すごく理想的。
すごく『PDCA回してみたくなるつくり』になってると思いますよ。
―いやしかし素晴らしい。すぐ使いたいくらいなんですが、今後のリリース予定や展開についても教えていただけますか?
今は電通PMPだけですが、今後は他のアドネットワークも使えるようなっていきますし、各バナーの評価を配信先毎にできるようにしていく予定です。
おお。それは、なんとも心強い。
かつて機械学習で実現しようとして上手く辿りつけなかった目標に、別ルートから届こうとしてるってことですね。
現状でも既に数十件程度は問い合わせが来てますが、100アカウント、1,000アカウントと。実際に使ってもらえるよう頑張っていかないとですね。
バナーのデザインディレクションみたいな「誰も好んではやりたがらないオペレーション業務」に対応する人をもっと減らして、より上位のマーケティング的観点にアタマ使う人を増やしていけたらな。
なんて思っています。
さて、今回はKaizen Platformの隠し玉、『KAIZEN Ad』について取材させていただきましたが、皆様いかがでしたでしょうか?
ものすごくシンプルにまとめると、このサービスってつまり
普通に広告配信・運用をやろうと思ったら当たり前にかかっていた上記のコストを、わずか20万円(大体45%OFF)に圧縮できて、しかも専用運用ツールとセットになっている。
ってことなんですよね。
ほんと、素晴らしいです。
やがて全てのクリエイティブにおいて、クリエイターにちゃんと資本が流れつつ ”入り口から出口まで丸っと全部改善できる” なんてことも、超少人数で実現できるようになっていくのかも知れませんね。
その時ディレクターやることあるかなー?なんて一抹の不安を感じつつ、かなりワクワクするインタビューでした。
須藤さん、北さん、お忙しい中ありがとうございました!
ではまたー。
