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このブログでは、Google から開発者のみなさま向けの情報をいち早くお届けします。
Firebase Dynamic Links の紹介
2016年6月29日水曜日
[この記事は
Todd Kerpelman
、Firebase デベロッパー アドボケートによる The Firebase Blog の記事 "
Introducing Firebase Dynamic Links
" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。]
Todd Kerpelman
Firebase デベロッパー アドボケート
ウェブサイト上の特定の場所に遷移することができる URL。この概念については、皆さんよくご存じかと思います。モバイル コンピューティング化が進むなか、特定のモバイルアプリ内の特定の場所に遷移することができる URL の使用が増えています。
ディープ リンキング
と呼ばれるコンセプトです。
アプリへのディープ リンキングの利用は非常に重要であり、その理由は明らかです。たった 1 つの URL で、ユーザーを自分のアプリに誘導するだけでなく、アプリ内の特定の場所に連れていくことができるからです。つまり、アプリの新機能をお知らせするメールの中のリンクをタップするだけで、ユーザーが直接その新機能に遷移できるということです。また、ウェブサイトの「アプリを試す」ボタンをタップすることで、ユーザーをそのアプリに連れていくだけでなく、アプリをインストールするきっかけとなったアプリ内の特定のコンテンツに直接遷移できるようになります。
ただ残念なことに、アプリへのディープリンキングは完ぺきではなく、同じリンクで、お使いの iOS と Android アプリの両方にリダイレクトすることは容易ではありません。もしユーザーがアプリをインストールしていなければ、正常に機能しないか、障害が発生することもあります。何より、ターゲット ユーザーが、まずアプリストアからアプリをインストールしなければならないとしたら、元々のリンクのコンテクストは失われ、そのユーザー用にカスタマイズされた導入ページではなく、通常のホーム画面が表示されてしまうことになります。
この問題を解決するために作られたディープリンクが、Firebase Dynamic Links です。単一のリンクで、ユーザーをインストール済みの iOS または Android アプリに遷移させることができます。もしユーザーがアプリをインストールしていない場合、ユーザーをアプリストアや Google Play 上の適切な掲載情報に連れていくことができます。一番のポイントは、このリンクがインストール中も保持されることです。これにより、初めてアプリを立ち上げた時に、ユーザーをこのアプリに連れてきたディープリンク URL を再取得することができます。
「Share a Coke And a Song」キャンペーンでの Dynamic Links の活用
夏向けのプロモーションとして、Shazam はコカ・コーラと協業し、リップシンクの動画を使って、友達同士で好きな曲を共有できるという企画を実施しています。
ユーザーは、友達から送られた動画をウェブページ内で閲覧できます。Firebase Dynamic Links の導入前は、ウェブページに「アプリをインストール」と「動画を作成する」の 2 つのリンクが含まれており、どちらをクリックするかはユーザー次第でした。しかし、Firebase Dynamic Links を導入することで、その 2 つのリンクを、「Shazam で動画を作成する」というリンクに置き換え、リップシンクの動画を作成したいユーザーを直接アプリにジャンプさせるか、アプリストアに連れていくことができるようになりました。
Dynamic Links を利用すると、アプリをインストールしたユーザーは、アプリ内の希望のコンテンツに直接アクセスできます。Shazam の調査によれば、この手法でアプリをインストールしたユーザーの 2 週間後の継続率は、通常の方法でアプリを始めたユーザーに比べ、15% 高いとのことです。
Dynamic Links の作成
Firebase Dynamic Links は
即座に
作成できるため、必要な時にいつでもアプリやウェブサイト上に新しいリンクを生成できます。
Firebase コンソール
から、オンラインフォームを使って Dynamic Links を作成することもできます。これは、技術的な知識を持たないチームメンバーが、URL を手動入力せずにリンクを作成したい場合に利用できます。
Firebase Dynamic Links は、Firebase プラットフォームの一部なので、Firebase Analytics などの機能とも連動しています。リンクをクリックした人数などの基本的な情報に加え、utm_ パラメータ(通常、マーケティングチームが外部キャンペーンに追加するパラメータ)を自動的に追跡するため、ユーザーがアプリにアクセスするきっかけとなったキャンペーンや媒体別に、重要なアプリ内イベントを分析することができます。
さっそく使ってみましょう
Firebase Dynamic Links は、Firebase プラットフォームの利用度合いに関わらず、無料で利用でき、すぐに利用開始できます。利用方法の例として以下が挙げられます。
モバイルゲームをお持ちの場合、Dynamic Links を生成し、特定のレベルやリプレイをゲーム内で共有しましょう。ユーザー同士がまったく同じレベルでスコアを争えるようにしたり、別ユーザーのキャラクター プロフィールへリンクさせることができます。Firebase Dynamic Links は、アプリ内でのユーザー間の情報共有に最適です。
デスクトップ ユーザーをモバイル ユーザーへウェブサイトのユーザーをモバイルアプリに誘導したい場合、Dynamic Links を使い、「スマホから閲覧」という機能を活用できます。これは、SMS やメールを使って位置を共有するために、Google マップで使われている「スマホに送信」機能とまったく同じです。
また、モバイル端末でウェブサイトを閲覧しているユーザーを、アプリ上の同じコンテンツにアクセスさせたい場合、Dynamic Link を使うことで、ユーザーがアプリに遷移し、必要なコンテンツに直接アクセスできるようになります。
Dynamic Links は、メール、SMS、ソーシャル メディアを媒体としたキャンペーンにも最適です。
Firebase Dynamic Links の詳しい情報は
こちら
から確認できます。Firebase コンソールにアクセスし、すぐにご利用を開始してみてください。
Posted by
Khanh LeViet - Developer Relations Team
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