2016年6月29日13時18分
自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63)は29日、都内で記者会見し、舛添要一前知事の辞職に伴う東京都知事選(7月14日告示、同31日投開票)に立候補する意向を表明した。「都政の信頼回復、停滞の解消、課題の解決、希望あふれる首都東京の構築のため、がけから飛び降りる覚悟で挑戦したい」と述べた。
小池氏は会見で、地元・衆院東京10区の有権者らの要請を受け、「自民党議員として出馬の決意を固めた」と強調。党の支持が得られなくても立候補するかとの質問には、「きょうは意思を示した。党のしかるべき人に相談している。これからの状況をみたい」と述べ、状況を見極めたうえで正式な立候補に踏み切る考えを示した。
また、4年後の東京五輪・パラリンピックの開催時期を踏まえ、「次の都知事の任期を約3年半として混乱を避ける方法もある」などと意欲も語った。
都知事選をめぐり、自民党は、都知事が2代続けてカネをめぐる問題で途中辞職したため、国会議員を避けて官僚OBらを中心に候補者を絞り込んでいる。都連内では人気アイドルグループ「嵐」の櫻井翔さんの父親で、行政に精通している前総務事務次官の桜井俊氏(62)の擁立論が強く、立候補を要請する検討に入っていた。
都連幹事長代行でもある萩生田光一官房副長官は29日午前の記者会見で、小池氏の立候補表明について「やや違和感を感じる。東京選出の国会議員に自分の意思を伝えた上での対応が望ましかったのではないかと思っており、正直、びっくりしている」と不快感を示した。
小池氏は元ニュースキャスター。1992年の参院選に日本新党から立候補し初当選。93年の衆院選で当選すると新進党に移り、その後、自由党、保守党を経て、2002年に自民党へ。環境相などを歴任し、07年には女性初の防衛相を務めた。
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